クローゼットから衣類を出したら白や黒の無数の点々が…そして何かカビ臭い…なんてことないですか?
ちゃんとキレイにしてから保管していると思っていても、どこからかカビはやってきます。あなたの服やクローゼットにもひそかに侵入しているかもしれません。
そこで、今回は衣類やクローゼットに発生したカビに効果的な洗剤と対処法について紹介します。
洗濯表示の確認方法
洗濯表示は衣類についている小さなタグで、その衣類の洗い方など適切な取扱いを書いたものです。間違った扱いをすれば、衣類を痛めて捨てるなんてこともありますから必ず確認しましょうね!!
洗濯表示とは
お手入れの前に確認することがあります。例えば水洗いできない衣類は残念ながら家ではお手入れできません。
ですからお手入れする衣類が、どういう風にしたら生地が傷まないかを確認するために洗濯表示を必ず見て確認しましょう。
洗濯表示はこういうものです↓↓
なお2018年に表示方法が変わっています。最新の洗濯表記はこちら↓
やっちまったい!洗濯どころか水濡れ厳禁なモヘアのセーター、普通に洗っちゃったwww洗濯機出したところで気付いたから手遅れwwwふわふわ感が見事に失われているwww #洗濯失敗
— さいさん (@auslandsreise) February 19, 2016
洗濯表示で確認すること
- 水洗いできるのか
- 40~50度のお湯を使えるのか
- 塩素系または酸素系漂白剤を使えるのか
漂白剤には塩素系と酸素系があります。それぞれの違いはこちら↓↓
https://www.instagram.com/p/B80-l2LAQd9/
- 主成分が次亜塩素酸ナトリウム
- 水洗いができる白い繊維品のみ使用可能(木綿・麻・ポリエステル・アクリル)
- 漂白力が強い
- 主成分が過炭酸ナトリウム
- 水洗いできる白と色柄物の繊維品に使用可能(木綿・麻・化学繊維)
- 漂白力は塩素系には劣る
両方とも毛や絹、金属製ボタンやファスナーが付いている衣類には使えません。また、塩素系は色柄物にも使えません。よく確認してから使いましょう。
衣類につくカビの種類
引用:リノコ公式サイト
衣類にできるカビの種類は、おもに2種類あります。それは白カビと黒カビです。普段の生活の中でもよく聞くカビですよね。
白カビ
白カビとは表面だけに発生する比較的に落としやすいカビです。
こちらが白カビです↓↓
引用:文部科学省公式サイト
黒カビ
黒カビは繊維の中に根を食い込ませ繊維や色素を分解します。
完全に取り除くことは難しいです。家庭では表面についた黒い点を薄くすることを目標にしましょう。
こちらが黒カビです↓↓
白カビを落とせる洗剤
白カビは食べ物などにつきやすいとても身近なカビです。白カビを使ったチーズもありますね。ふわふわした見た目でホコリと間違うことが多いようです。
白カビの落とし方と白カビの落とし方が広範囲に広がってしまった場合の落とし方を紹介します。
アルコールを使った白カビの落とし方
では、比較的軽い白カビのお手入れを始めましょう。
- 洋服ブラシ
- アルコール除菌スプレー
- タオル
- 布
- 洋服ブラシでカビの部分をササッとブラッシングする
- 衣類の下に布を置く
- タオルがしっとりするまでアルコール除菌スプレーを吹きかける
- タオルでカビの部分をトントン叩く
- 普通に洗濯して完全に乾燥するまで干す
アルコールは衣類が色落ちする可能性がありますので、目立たない所でテストしてから使用して下さい。
アルコール除菌スプレーはこちらがおススメです↓↓高い殺菌力でカビを除去します。
広い範囲に白カビが発生している時
- マスク
- 洋服ブラシ
- 酸素系漂白剤(粉末)
- ゴム手袋
- バケツ
手荒れの原因になるのでゴム手袋をつけ、カビ胞子を吸い込まないようにマスクもつけて洗濯しましょう。
また漂白剤を使うので、目立たない所で必ず色落ちしないかテストして下さい。
- 洋服ブラシでカビの部分をササッとブラッシングする
- バケツに40~50度のお湯を入れ、酸素系漂白剤を溶かす(お湯1ℓに漂白剤を5g)
- 30分そのままつけ置きする
- 水ですすいで普通に洗濯して完全に乾くまで干す
つけ置きといえば…SNSでも話題のオキシクリーン。洗濯から様々な場所のお掃除にも使えます。
https://www.instagram.com/p/B2-lGotFChg/
洗濯以外にもオキシクリーンは使えるんですよ。オキシクリーンを使った掃除方法についてもっと知りたい方はこちらの記事もご覧くださいね。
黒カビを落とせる洗剤
黒カビは一度発生すると根本から取り除くことはとても難しいです。どうしてもキレイにしたい時はクリーニング屋さんに相談しましょう。
ここでは、家庭で最低限できる黒カビのお手入れ方法を紹介します。
オスバンを使った黒カビの落とし方
オスバンって聞いたことありますか?
オスバンは第3類医薬品で逆性石けんとも呼ばれます。殺菌消毒ができ、傷の消毒から畳やトイレなどあらゆる場所に使えます。コスパもいいですよ。
ここでもマスクとゴム手袋をつけて、漂白剤を使うので色落ちテストをして下さいね。
- 水
- オスバン(殺菌消毒液)
- スプレーボトル
- バケツ
- 酸素系漂白剤(粉末)
- 水を1ℓとオスバン5㎖を薄めてオスバン液を作る
- スプレーボトルにオスバン液を入れる
- カビに直接吹き付け、ハンガーに掛けて、5~10分間放置
- バケツに40~50度のお湯を入れ酸素系漂白剤を溶かす(お湯1ℓに漂白剤10g)
- バケツに衣類を入れて優しくもみ洗いする(ゴシゴシこすらない)
- そのまま1時間つけ置き(カビの落ち具合を見て、落ちてないようならもう一度もみ洗いする)
- 水ですすいで普通に洗濯して完全に乾燥するまで干す
- 乾いたらオスバン液を再度吹きかけて再び乾燥させる
煮洗いで黒カビを落とす方法
塩素系漂白剤を使った黒カビの落とし方
塩素系漂白剤は殺菌力は強いですが、その分手肌への刺激も強いので必ずゴム手袋をしましょう。
そして、お手入れする衣類が漂白剤を使えるかどうかを確認して下さい。
実際に塩素系漂白剤を使って失敗した人もいます。ですから必ず確認作業をしましょうね。
また漂白剤でまばらに色落ちさせる失敗をしてしまった…おニューだったのに…
— ちーちゃん@All Clear! (@whitefoodgasuki) March 24, 2020
- ゴム手袋
- 塩素系漂白剤
- 洗面器や洗い桶
- ゴム手袋をする
- 洗面機などに水5ℓに漂白剤キャップ1.2杯入れて漂白液を作る
(漂白剤の量はカビの程度で調節する) - 衣類を漂白液に30分つける(2時間以上は生地が傷むのでつけない)
- カビの黒い色素が落ちたら水ですすいで漂白液を洗い流す
- ツンとする漂白剤のにおいがする時は洗濯洗剤で洗う
カビ取りと言えばこれ↓↓ハイターですよね。漂白力が強く除菌・消臭もできます。
用法・用量をよく読んで使いましょう。
カビができる原因
やっとキレイに洗濯したのにまたカビが…なんてことにならないようにカビを防ぐ方法を紹介します。
防ぐためにはカビができる原因を知らないと防ぎようがないですよね。ですから、まずはカビができる原因から説明します。
カビができる原因
カビは微生物の一種で基本的には植物と同じ成長のしかたをします。
空気中には常にカビの胞子が浮遊していて、自分の栄養になりそうな場所を見つけてくっつきます。そこに根をはり菌糸を伸ばして増殖していきます。
カビが好きな場所は栄養・湿度・温度・酸素が揃う場所です。中でもクローゼットや押し入れは普段から湿度が70%以上あり、衣類についた汗や食べこぼしなどは栄養になります。
さらに扉を閉めているので温度もそんなに下がらないし、もちろん酸素はありますしね。こういった理由でクローゼットや中の衣類にはカビができるんです。
では、このカビを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
カビから衣服を守る秘策4選
カビには換気・除湿・防臭・掃除の四本柱で対抗しましょう。
秘策1:換気をしよう
カビ予防で一番大切なことは換気です。普段から窓を開ける時にクローゼットや押し入れの扉も開けて、風通りをよくしましょう。
換気できない雨の日は扇風機をかけるようにするといいですよ。
扇風機の他にもこちらもおススメです↓↓サーキュレーターです。
衣類乾燥にも使えて扇風機同様、年中使えそうですね。
秘策2:除湿をしよう
クローゼットや押し入れの中の湿度は70%以上あります。雨の日は90%以上になることもあるようです。
少しでも湿度を下げるために除湿剤を置きましょう。おすすめの除湿剤を紹介しますね・
なんでも除湿シリカゲル
おススメの除湿剤はこちらの↓↓なんでも除湿シリカゲルです。様々な場所に使えて、しかも電子レンジで加熱すると再び使える優れものです。可愛い容器に入れて置くとお洒落ですね。
https://twitter.com/naturalweb_jp/status/1125916711230660608
重曹
重曹を空いた容器に入れて置いておくのもいいですよ。本当に重曹は万能ですね。
重曹で作る、手作り除湿剤が好き(^^)
好きなアロマオイルを垂らして、芳香させることもできるし、湿気を吸って重曹が固まってきたら、最後はお掃除にも使える^_^✨
使い切れる除湿剤でエコ!
安心な天然素材。
消臭効果もあるので、トイレや下駄箱、玄関にもおすすめ♩#重曹 #除湿剤 #家づくり pic.twitter.com/hRFfISvxjM— 緒方ゆうこ 枚方の中川忠工務店で綺麗を作る家づくりサポート (@ogata_nakachu) July 3, 2019
水とりぞうさん
クローゼットに吊して使いたい時はこちら↓↓水とりぞうさん洋服ダンス用です。
場所を取らずスマートに除湿・消臭します。
秘策3:防臭しよう
カビ臭って嫌なにおいですよね。大切な衣類にカビ臭があるとショックです…
そうならないように好きな香りの消臭・芳香剤をクローゼットに置いたり開封前の石鹸を置いたりしてみましょう。うちは石鹸を置いてますけど衣類に微妙に香りがついていて、いい感じです。
花王牛乳石鹸が届いてました♡
昔から変わらないこの匂いは好きです♡
石鹸の香りを付けるためクローゼットなんかに忍ばせていたほどです♡#ホワイト石鹸 #花王#石鹸#当選 https://t.co/APWihZ7Pfs— lady8girl (@lady8girl2) December 14, 2016
場所を取らずに消臭・芳香するならこれです↓↓クローゼットの隅々まで効果を発揮します。柔軟剤の優しい香りで気分も上がりそうですね。
秘策4:クローゼットを掃除しよう
次はクローゼットです。カビ予防できる掃除方法を紹介します。
オスバン液(水1ℓにオスバン5㎖を混ぜた物)
雑巾2枚
- クローゼットの中身を全部出す
- オスバン液を雑巾につけてクローゼット全体を拭く
- 最後に乾拭きをする
クローゼットの中身は掃除している間に天日干ししましょう。衣装ケースもオスバン液で拭いて完全に乾かしてから収納しましょう。
クローゼットに合わせて部屋の片付けもしちゃいましょう。
部屋の片付け方法についてまとめた記事はこちら↓
タンスだけじゃない?!○○の掃除方法
家の中でカビが一番発生しやすいのは洗濯機です。
洗濯槽は石鹸カスや皮脂がこびりつきやすく湿度も高いのでカビが増殖します。放っておくと衣類に臭いが移ったりするので定期的に掃除しましょう。
酸素系漂白剤を使った掃除方法
- 酸素系洗濯槽クリーナー(粉末)
- ゴミすくいネット
- 歯ブラシ
- 糸くずフィルターや洗濯投入口などを外して歯ブラシで汚れを落とす
- 40~50度のお湯を洗濯機の最高水位まで入れて5分程洗いで洗濯機を回す
- 酸素系洗濯槽クリーナーを分量通り入れる
- 15分程洗いで洗濯機を回して洗剤を隅々まで行き渡らせる
- 排水が始まる前に洗濯機を止めて2時間以上放置する
(汚れがひどい時は5時間以上放置) - つけ置きが終わったら再度10分程洗いで洗濯機を回し、浮いてきた汚れをゴミすくいネットですくう
- すくい終わったら脱水して、新しい水に入れ替えて再度洗濯機を回す
- 汚れが出なくなるまで⑦を繰り返す
実際に酸素系漂白剤を使って洗濯槽の掃除をしている動画です。よろしければ参考にしてみて下さい。
酸素系漂白剤はこちらをおススメします↓↓普段の洗濯や掃除にも使えて便利です。発砲パワーで汚れを落とします。
塩素系漂白剤を使った掃除方法
洗濯槽クリーナーは塩素系もあります。塩素系のほうが殺菌力が強く水も使えます。掃除方法も簡単です。デメリットとしては、手肌への刺激が強い・ツンとするにおいがすることです。
- 塩素系洗濯槽クリーナー
- 洗濯槽クリーナーを分量通り入れる
- 最高水位まで水を入れる
- 槽洗浄ボタンを押す
- 槽洗浄コースがない場合は標準コース(洗い-すすぎ-脱水)を1サイクル運転する
こちらの動画もご覧ください↓↓酸素系漂白剤との汚れの落ち方の違いがよくわかります。
ドラム式洗濯機の掃除は、塩素系洗濯槽クリーナーを使いましょう。
酸素系のクリーナーを使うと水を少量しか入れられなかったり、勝手に排水されたりとデメリットが多数あります。ですから塩素系洗濯槽クリーナーがおススメです。
まとめ
- 洗濯表示は必ず確認しよう
- 衣類につくカビは白カビと黒カビ
- 白カビは少量ならブラッシングとアルコールで落とせる
- 黒カビはつけ置きしよう
- カビができる原因は栄養・湿度・温度・酸素が揃っているから
- カビには換気・除湿・防臭・掃除で対抗しよう
- カビ予防に洗濯機を掃除しよう
カビと戦うには日々の掃除が大事になってきます。かといって毎日掃除できるわけもなく衣類にカビが…なんてこともありますよね。
でもカビの落とし方や予防法を知っていればいざという時に必ず役に立ちます。
これからの季節は、クローゼットや衣類のお手入れには最高の季節です。
暖かい春の日差しをたくさん浴びて、クローゼットも衣類も心もキレイになりましょう。
クローゼットや衣服のお手入れに合わせて部屋の掃除も済ませればもっと心地よく過ごせますよ。部屋の掃除についてまとめた記事もぜひご覧くださいね。