窓掃除と聞くと、少し面倒なイメージですよね。
窓掃除専用の洗剤と掃除グッズを揃える所から始まり、力を入れて洗ったり拭いたり…ある程度の時間と労力をかけなければキレイにならない、と思ってしまいますよね。
何と、窓掃除にもセスキが活躍するんです!!
今回は、実際に掃除した驚きの結果とセスキの有効性、窓掃除の際におさえておくべきポイントをお伝えします。
目次
窓掃除にセスキが使える理由
まずはセスキについておさらいしていきましょう!
セスキとは
セスキ炭酸ソーダ・セスキ炭酸ナトリウムとも呼ばれている、無機化合物のことです。
- アルカリ濃度は重曹の約10倍であり、洗剤として使うと高い洗浄効果がある
- 適度なアルカリ濃度なので、直接手で触っても手荒れの危険が少ない
- 常温で1〜2週間と長期保存することが可能
- 水に溶けやすく二度拭きしても白くなりづらい
- クエン酸や重曹に比べて素材臭が少ない
市販の中性洗剤は洗浄力や抗菌力に優れているものが多いです。しかし、その分有機物や添加物も多く配合されています。
その点では、セスキは天然由来成分からできているため身体や環境に優しく、害になる心配がありません。
さらにセスキは窓だけはなく、キッチン・洗面台・浴室…などなど、どこにでも使える万能な洗剤なのです。
どんな汚れに向いているか・向いていないか
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性なので、酸性の汚れを中和させるのに役立ちます。
- 手垢・皮脂汚れ
- 油汚れ・食べこぼし
- 湯垢
- 掃除に水を使えない素材(大理石・革製品・木材・畳・カーペットなど)
※シミや変色をおこす可能性がある
- 銅やアルミ素材
※同じく弱アルカリ性なので黒ずむ可能性がある ステンレス素材は問題なし
素材によっては使用できないものもあるので、注意しましょう!
窓につく汚れの原因
セスキ炭酸ソーダは酸性の汚れに効くことが分かりました。
では、窓の汚れの原因とは何でしょう。
実は、窓の部分によってそれぞれ違うのです。
- 窓の内側:室内の塵・ホコリ、タバコのヤニ・台所が近くにある場合は油汚れ・手垢
- 窓の外側・サッシ:土埃・砂埃・排気ガス・水垢・手垢
- 網戸:窓の内側・外側 両方の汚れが付着
このように原因とされるほとんどの汚れは酸性の汚れであるため、セスキ炭酸ソーダが有効なんです。
突然ですがセスキ炭酸ソーダ水やべぇ!仕組みはよくわからんが、セスキがたんぱく質をやりするらしい。窓吹きとかもやばい。めっちゃ落ちる!洗剤と違って窓に残ったりしない!セスキは強武器。
— 陰キャのそぅさん (@SoutenGaming) April 4, 2016
- アルミのサッシには使用できないので注意する
- 適度なアルカリ性ではあるが、手肌が弱い方はゴム手袋をして使用した方が良い
セスキと重曹はどちらが窓掃除に向いているか
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性ですが、重曹も同じアルカリ性です。
セスキ炭酸ソーダと同じく、ナチュラルクリーンな洗剤としてよく聞く商品ですね。
重曹はセスキよりも粒子が細かく水に溶けにくいという性質があります。
窓掃除に使用することを考えてみると、溶け残った粒子が窓を傷つけたり、拭き残りとして白く目立ちやすくなってしまいます。
よって窓掃除にはセスキ炭酸ソーダがおすすめなのです。
実際にセスキを使って窓を掃除してみた
窓の汚れにセスキ炭酸ソーダが効果的ということが分かりました。
では、実際にどのくらいキレイになるのか見てみましょう。
セスキ洗剤を作る
- セスキ炭酸ソーダ 小さじ1~2
- 水500ml
どちらもスプレーボトルに入れ粉が無くなるまで振り溶かすだけで、今回の主役、セスキ洗剤の完成です。
セスキ手作りが面倒な時は
市販されている商品で、窓掃除に使えそうなものを紹介します。
セスキの激落ちくん泡スプレー
セスキ電解水シート
色々な商品もありますが、今回は手作りしたセスキ洗剤・クロス・ブラシのみを使って窓掃除をしてみます!!
窓ガラスの掃除
掃除前
- クロスにセスキ炭酸ソーダを染み込ませる
- 上からジグザグに拭く
- 乾いたクロスで乾拭きする
掃除後
網戸の掃除
掃除前
- ブラシで軽く叩いてホコリや砂はらう
- クロスにセスキ炭酸ソーダを染み込ませる
- 両面ともに優しく撫でるように拭く
掃除後
サッシの掃除
掃除前
- ブラシ等でホコリや砂を軽くはく
- クロスにセスキ炭酸ソーダを含ませて拭く
- 乾いたクロスで乾拭きする
掃除後
掃除をした結果
実際に掃除した後のクロスがこちらです。
- スプレーしたクロスで拭くだけで窓ガラスの汚れが驚くほど落ちる
- 網戸は油汚れと乾いた汚れで想像以上に汚くベタベタ・ザラザラしている
- 優しく撫でるように拭くだけで汚れが落ち、手触りもサラサラになる
- サッシ部分には砂やホコリが意外と多く、ブラシで掃くだけでもある程度はキレイになる
- さらにセスキ炭酸ソーダで拭き掃除することでツヤツヤになる
アイテムをプラスして窓掃除をお手軽に
窓掃除にセスキ炭酸ソーダが十分に活躍することが分かりました。
しかし、欲を言えばもっと簡単に、よりキレイにしたいですよね。
セスキ炭酸ソーダに加えて、さらにもうワンアイテムあると窓掃除がとっても捗ります。そんな便利な掃除グッズをお伝えします。
スクイジー
結露や水滴をとる、ワイパー的役割を果たします。
スクイジーを使えば、拭きのこしや水滴のこりがなくなり、力もかけずピカピカに仕上げることができます。
- スクイジーのゴムの部分を窓の側面に合わせ上から拭く
- とっては起てずに寝かせながら拭く
※とってを立てると窓とゴムの接地面が広く滑りにくくなり、拭き残しができやすくなる
- 力まず軽くスライドさせる
- スクイジーについた汚れは1回ごとにタオルで拭く
窓掃除の仕上げには最適ですね。
しかし、スクイジーを使う場合にも注意点があります。
すりガラスや模様ガラスなど、表面に凹凸があるガラスの場合はスクイジーが使えないのです。
すりガラスは、ガラス表面に砂を当て微細のデコボコをつけることでガラスを不透明にした、ツヤ消しガラスのことを言います。
どんなに力を入れてスクイジーをガラス面に押しつけても、デコボコ部分や細かな溝についた水滴を拭き取ることはできません。
逆に、スクイジーに付いた汚水が付着する原因にもなってしまいます!!
スクイジーが使えない窓掃除のポイントはこちらです!!
- 水に濡らしたスポンジやクロスで、ガラスの表面に汚れが残らないよう完全に洗い流す
- 仕上げに、乾燥したクロスでしっかり乾拭きする
デコボコ部分に汚れや水滴が残らないよう、乾拭きする作業が重要になります。
乾拭きには吸水性の良いクロスを使うのがおすすめです。
サッシブラシ
サッシ部分には使い古しの歯ブラシを使うことも可能です。
しかし、持ち手が細くまっすぐであったり、もう少しで届きそう!というすき間に届かなかったりと、完璧に掃除するには不向きな部分があります。
そんな時にはサッシブラシがあると便利です。
細かいすき間にも入り込み、ストレスなくゴミをかき出すことができます。
サッシだけではなく網戸の塵やホコリ落としにも使えますね。
サッシの溝の汚れを放置してしまうと、カビになり悪臭や窓自体を劣化させる原因になることもあります。
サッシブラシが1本あるだけで、掃除に簡単に取り組めるのは楽ですね。
ペットボトルに取り付けられる掃除グッズ
何と、ペットボトルに取り付けられるブラシやスポンジなどの商品も販売されています。
セスキ炭酸ソーダ水をペットボトルに入れて掃除すれば、洗剤いらずの一石二鳥ですね!
エチケットブラシ
網戸掃除って、まずは大きな網戸を外して、水洗いしてこすって…と大変なイメージですよね。
でもエチケットブラシがあれば、窓を外すことなく拭くだけで簡単に掃除ができます。
クエン酸も使えば窓掃除が完璧に!?
窓の汚れのほとんどが酸性の汚れなのですが、水垢はアルカリ性の汚れなのです。
窓ガラスの外側は雨で汚れやすく、自然に乾くことで水垢になってしまいます。
アルカリ性の水垢に有効なのは、酸性のクエン酸です。
- 洗剤として使用することで、水垢の原因であるカルシウムなどを分解する効果がある
- セスキや重曹とも併用可能
- 無着無臭で人や環境に優しい
セスキ大好き。内窓から全部いける。今年はセスキとクエン酸。
— あきの (@akin_tako) December 31, 2018
クエン酸を使った窓掃除の方法
クエン酸もセスキと同様に水に溶かすことで、クエン酸スプレーとして拭き掃除に使うことができます。
クエン酸小さじ1杯を200mlの水で溶かす
- 大理石・タイルの目地・コンクリート
※変色・さび・劣化を起こす可能性がある - 銅製品・ニス塗りなど加工のある食器・調理器具
- 鉄などの錆びやすい金属
さらに気をつけなければいけないのは、塩素系漂白剤を一緒に使用することです。
2つが混ざってしまうと有毒な塩素ガスが発生します。
汚れにいいからと何でも一度に使うのはよくないですね。
では、セスキ炭酸ソーダと一緒に使用することはできるのでしょうか?
クエン酸を使ったお掃除についてもっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください!↓↓
今までの方法は間違っていた?正しい窓掃除の方法とは?
せっかく窓を掃除するならば、正しい掃除方法で行うことも大切です。
時間短縮やモノを傷めないことにつながるわね
知っているようで知らなかった、窓の掃除方法の基本をおさらいしましょう!!
正しい窓ガラスの掃除方法
- 窓に直接洗剤をつけると、付き方にムラができ、広げるのに時間がかかる
- 乾いた雑巾の二度拭きは、拭きムラや、窓に繊維がつく原因になる
- 一気に複数枚掃除しようとすると、洗剤や水滴が乾きやすくなり汚れになる
- 空気が乾燥すると汚れもとりづらくなる ある程度湿度がある方が汚れが浮き立つ
- 洗剤はクロスに拭きかけて窓を拭く
- 水気がなくならないうちにクロスで拭く あるいはスクイジーを利用し水滴をとる
- 曇りの日や雨の日を狙って掃除する
正しい窓サッシの掃除方法
- 窓サッシの汚れは、ホコリ・砂など乾いたものが多い
- いきなり水をかけると、乾いたホコリが水を吸いサッシのスキマに入り込む
- 水分を含んだ汚れは余計に落としづらくなる
- ブラシで乾いたホコリを集めて、掃き出す
- 角やスキマに残ってしまった汚れは、ブラシの先に少量の水をつけながら撫でるようにこする
- 汚れ・ホコリがブラシにくっつくので、除去していく
- 最後にクロスで乾拭きする
正しい網戸の掃除方法
- 強くこすると網戸自体も傷つく原因になる
- 一度ブラシが網目に引っかかってしまうと穴が開くこともあり、怪我にもつながる
- 網戸が破れやすくなったり傷つけば、臭いがつきやすくなる
- 負荷をかけすぎないよう、優しく撫でるように掃除する
- ブラシで叩き乾いた汚れをおとす
※毛が細く密度の高いものほど網目に入り込みやすい
- 水をつけたスポンジでこすり、次に洗剤入をつけたスポンジで撫でるように拭く
※一度水通しをすることで洗剤が通りやすくなる
- 窓を外して丸洗いせずともエチケットブラシをかけるだけでも乾燥した汚れが除去できる
- 最後にクロスで水拭きする
網戸にも乾燥したホコリや砂がかなり溜まっています。網戸を外さず掃除をする時は汚れを吸い込まないよう、マスクをしましょう。
網戸を外す時は、怪我に注意しましょう。
窓掃除の周期はどのくらい?
窓掃除はどのくらいの周期で行うのがベストなのでしょうか。
簡単手軽な拭き掃除は月1回、しっかり掃除は年2回、5〜6月の初夏と12月がオススメです。
初夏は、花粉・黄砂などのシーズンがちょうど終わった時期であり、窓汚れがひどい時期でもあります。
冬は、暖房など使用することによる結露で窓に水滴が付きやすく、黒カビ汚れになりやすいのです。
ガラス枠のパッキンや窓のサッシは結露によってカビが発生しやすい部分です。
定期的に掃除をしていてもどうしてもカビはついてしまい、放置すればどんどんと増えてしまい取りづらくなります。
そのような汚れはセスキでつけ置きすることでカビが取りやすくなります。
- セスキ炭酸ソーダをキッチンペーパーにしっかり染み込ませ、サッシや窓枠に置いて5分放置する
- ブラシでこすり洗いする
- クロスで乾拭きする
まとめ
- 窓の汚れは部分ごとに違うが、手垢・油汚れ・排気ガスなど大半は酸性の汚れであるため、セスキ炭酸ソーダは有効である。
- 他に洗剤を使わずセスキ炭酸ソーダだけでも、窓についた汚れを十分に除去することができる。
- スクイジーやブラシなどのグッズを併用することでより窓掃除が効率的に行える。
- 水垢汚れにはクエン酸スプレーが有効であり、セスキ炭酸ソーダとの併用も可能。
- 間違った掃除方法は窓を傷つけたり掃除の効率を悪くすることにつながるため、正しい方法で行うことが大切である。
- 窓の簡単な拭き掃除は毎月、しっかり掃除は年2回がベストである。
窓が汚いと部屋全体が暗く見えたり気分が沈んでしまいますよね。溜まった汚れも見なかったフリをしたくなります。
しかし身近にあるセスキ炭酸ソーダを使えば、こんなにもキレイになることが分かりました!!
これをきっかけに、少し億劫に感じていた窓掃除に普段から少しずつ取り組んでいきましょう。
窓掃除についてもっと詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください↓↓