「手ピカジェル」にいくつか種類があることはご存知でしょうか?
中でも「手ピカジェルプラス」は除菌効果が高いと話題になっています。
「どうして手ピカジェルプラスの方が効果が高いの?」
「通常の手ピカジェルとの違いはなんなんだろう?」
手ピカジェルプラスの高い除菌力にはあるヒミツが隠されています。
目次
手ピカジェルとは
引用:健栄製薬公式サイト
健栄製薬が発売しており、誰もが一度は名前を聞いたことがある有名なアルコール消毒アイテムです。
現在ではシリーズ化されており、さまざな種類の商品が販売されています。
一番オーソドックスな商品がピンクのノズルのついた「手ピカジェル」です。
- エタノール濃度76.9~81.4%
- ベタつかず、サラッとした使用感
- ヒアルロン酸配合で手に優しい
- 液だれしにくい
- いつでもどこでも消毒できる
- 無香料
除菌に最適な濃度は70~80%と言われているので、手ピカジェルは最適な濃度です。
アルコールと聞くと手荒れが心配かと思いますが、ヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分が配合されているので、手荒れしにくいようになっています。
また、ヒアルロン酸以外にも下記の添加物が配合されています。
- ヒアルロン酸Na
エタノールの水分を奪う働きを抑制する効果のある成分 - グリセリン
スキンケアにも優れた保湿成分 - トコフェロール酢酸エステル
ビタミンE欠乏症予防に効果的な成分 - カルボキシビニルポリマー
高粘度のジェルを形成する成分 - トリエタノールアミン
酸性またはアルカリ性の度合いを調整する成分
手ピカジェルの成分については下記の記事で詳しく紹介しているので、併せてご覧ください♪
手ピカジェルプラスとは
アライグマの写真は同じですが、黄色のノズルが目印で「広範囲のウイルス・細菌に効く」と書いてあります。
見た目からも効き目が高そうですね。
それでは、詳しくその特徴を見ていきましょう!
- エタノール濃度76.9~81.4%
- ベタつかず、サラッとした使用感
- グリセリンの配合で手に優しい
- 液だれしにくい
- いつでもどこでも消毒できる
- 無香料
- リン酸が配合されており、エタノールのpHを弱酸性にしている
- ノンエンベロープウイルスにも有効的
引用:健栄製薬公式サイト
使用感やエタノール濃度は、通常の手ピカジェルと同じですが、大きな違いは「リン酸」が配合されているかどうかです。
アルコール手指消毒剤の有効成分であるエタノールは、pHを酸性にすることで抗微生物効果をより高めることができます。
「通常の手ピカジェル」は中性ですが、「手ピカジェルプラス」は、リン酸を配合することで酸性にしているのです。
酸性になると、より幅広いウィルスへの効果が期待されます。
手ピカジェルプラスの強み
引用:健栄製薬公式サイト
ウイルス類には、外殻にエンベロープを持つもの(ウイルスル類の80%)と持たないものがあり、エンベロープを持たないウイルスの方が強靭です。
エンベロープとは、脂肪・タンパク質・糖タンパク質からできている膜で、ウイルスが増殖して細胞から飛び出してくるときに細胞の成分をまとって出てきたものです。
一般的なアルコール消毒では、強靭なノンエンベロープウイルスは効きにくいのですが、酸性アルコールにすることで、より幅広いウイルスに対応できるのです。
また、配合されている添加物も通常の手ピカジェルと異なります。
- リン酸
phを酸性にする成分 - グリセリン
スキンケアにも優れた保湿成分 - アラントイン
傷の回復を促進する効果がある保湿成分 - ミリスチン酸イソプロピル
皮膚への浸透性に優れた成分 - グリセリン脂肪酸エステル
食品用乳化剤 - パラオキシ安息香酸エチル
食品・医薬品・化粧品などの防腐剤成分 - N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-アルギニンエチル
アミノ酸系保湿成分 - DL-ピロリドンカルボン酸塩
アミノ酸系保湿成分 - ヒドロキシプロピルセルロース
医薬品錠剤の結合剤やコーティング剤に使われる成分
アルカリ度や酸性度が強ければ強いほど、タンパク質変成作用が強くなり人の肌は傷みやすくなります。
中性の「通常の手ピカジェル」より手荒れしやすいリスクがあるため、より多くの保湿成分を配合しているのです。
https://twitter.com/yagichiiiii/status/1235184202561122304
手ピカジェルと手ピカジェルプラスの違い
手ピカジェル | 手ピカジェルプラス | |
ph | 中性 | 酸性⇒より効果が高い |
保湿成分 | ヒアルロン酸、グリセリン | グリセリンなど4種類 |
大きな違いは「ph」と「保湿成分」です。
「ノロウイルス」がノンエンベロープウイルスの代表ですが、こういった強いウイルスへの効果もほしい方は「手ピカジェルプラス」を選ぶといいでしょう。
保湿成分もより多く含まれているので安心できますが、肌に敏感な方は注意しましょうね。
手ピカジェルプラスの正しい使い方
アルコールで消毒するのはとても簡単ですが、まずは手洗いが大事です。
特に目に見える汚れがある場合は、手洗いせずにそのままアルコール消毒をしても、手が汚いという状況に変わりはありません。
最初に石けんでよく手洗いをしてたくさんの細菌を洗い流し、仕上げにアルコール消毒をすることで十分な除菌ができることになります。
流水と石鹸による手洗い
- 洗いやすいように腕時計や指輪は外しておきます。爪は短く切っておきましょう。
- はじめに流水で手全体を濡らします。(泡立ちを良くして手全体に石けんを広げるためと、皮脂を奪いすぎないようにするため)
- 手に石けんを付け、手のひらで十分に泡立てます。30秒以上かけて丁寧に洗いましょう。
- 指先(爪)を入念にこすります。
- 親指をねじり洗いします。
※特に、指の間、指先、親指などは洗い残ししやすい部分なので、念入りに洗いましょう。 - 手首も忘れずに洗います。
- ぬるま湯以下の流水で十分にすすぎましょう。
※温かすぎるお湯は、皮脂が溶け出してしまうので、手荒れしやすくなります。 - 清潔なハンカチやタオルなどで水を十分拭き取って手を乾燥させます。
普段の手洗いと見直してみるとどうでしょうか?
正しい手洗いは、指先・指の間・親指・手首まで念入りに洗っていきます。
最後に水気を拭きとるタオルも清潔なものを使いましょう。
アルコール消毒
手洗いが終わり、さらに除菌をしたい場合や外出時にアルコール消毒を使いましょう。
数が不足している時期は大事に使うのがポイントです。
- 適量(500円玉ぐらいの大きさ)手のひらにとります。
- 指先にすり込み、手のひらになじませます。
- 手のひらによくすり込みます。
- 手の甲にもすり込みます。
- 指の間にもすり込みます。
- 親指にもすり込みます。
- 手首にも十分すり込みます。
アルコールが乾燥するまで、よくすり込みます。
アルコール消毒も手洗いと同様、指先・指の間・親指・手首まで念入りになじませていきます。
しっかり乾燥するまですり込むのもポイントです。
手洗いから消毒までのやり方は下の動画で詳しく解説してくれています。
手ピカジェルプラス使用上の注意
- 乾いた手に付ける
アルコール濃度が薄まってしまい、除菌効果が落ちてしまう - アルコール消毒後は乾かす
消毒液に含まれる水分が残ることで雑菌が繁殖するケースがある - 揮発性が高いため、密閉して保管する
- 火気に注意する
- 刺激があり、肌の弱い人は荒れやすい
- 蓋が少し固い
アルコールの使用前後は乾かすことが重要です。手を洗った後や、雨でぬれたときは特に意識しましょう。
手軽なアルコール消毒(エタノール)ですが、特に火気には十分注意が必要です。
引火点が約13℃という低さ、さらに引火したときの炎は青色なので見えづらく、燃えているということにも気が付きづらいです。
発見が遅れたり、消えたと思っても実は消えていなかった、という事例もあるので気を付けて使用しましょう。
また、通常の手ピカジェルより「手ピカジェルプラス」の方が蓋が固いという意見もあります。
今までずっと通常の手ピカジェルを使用していた方やお子様には少しだけ使いづらいかもしれません。
まとめ
- 「手ピカジェル」は、サラッとした使用感、手に優しいく、いつでも消毒できるのが特徴
- 「手ピカジェルプラス」は、それに+除菌力が高くなったもの
- 除菌力が高い要因は「リン酸」が配合されて酸性になっているから
- 酸性のアルコール消毒はノンエンベロープウイルスにも効果的
- アルコール消毒の前に手洗いすることも大事
- 乾燥させることと、火気に注意
より幅広いウイルスに対応できる「手ピカジェルプラス」ですが、大抵のウイルスは通常の手ピカジェルでも効果はあります。
どんなウイルスにも効果を期待するのであれば、「手ピカジェルプラス」買うといいですね(*^^*)
↓手ピカジェルに関する記事は他にもあります。
今回は、「手ピカジェル」と「手ピカジェルプラス」の違いを紹介します。
アルコール消毒の正しいやり方や注意事項も解説しますね(*^^*)