体を清潔に保つために入るお風呂ですが、どんなに綺麗に使っていても、時間が経つとなぜか残っている汚れ、ありますよね?
ほら、鏡や蛇口なんかに残っている、あの白い斑点のようなもの!
その正体はズバリ、水垢です!
水垢って、いくら洗剤を使ってゴシゴシしても、なぜか取れないんですよね……。
そこで今回は!
あの頑固な水垢を効率的にお掃除する方法と、水垢をなるべく残さずお風呂をきれいに保つ方法を、ご紹介していきます!
目次
水垢はどうやって落とせばいいの?
毎日使うお風呂用洗剤は、中性洗剤です。
中性洗剤は、浴槽や壁、床のお掃除には有効ですが、なぜかこの洗剤では鏡などについているあの白い斑点、水垢は落ちないですよね?
その理由は、水垢がアルカリ性だからです。
水垢はアルカリ性の結晶なので、中性洗剤をいくら吹きかけてゴシゴシしても溶けないのです……。
そう!水垢を落とすためには、この厄介さの原因でもあるアルカリ性という性質を、逆に利用するのです!
酸性洗剤で溶かす!
引用元:KINCHO
先程も説明した通り、水垢はアルカリ性なので、その逆の性質を持つ酸性洗剤が有効です。
酸性洗剤に含まれる酢酸という成分は、水垢だけではなく石鹸カスも分解してくれます。
更に界面活性剤が含まれていると、皮脂汚れも一緒に溶かしてくれるので、一石二鳥です!
浴槽やお風呂場で使う桶やイスなど、水垢も残りやすく皮脂汚れも付きやすくて、尚且つ傷もつきやすい場所では、酸性洗剤を使えばこすらずに落とすことができます。
酸性洗剤は強力だから、肌の弱い人には肌荒れの原因になるわ。だからゴム手袋を着けてお掃除するのがオススメよ!あと換気も忘れないでね!
クエン酸で溶かす!
酸性洗剤のような強力な洗剤を使用しなくても、酸性という性質を利用することで水垢を落とすことができます。
それがクエン酸です!
クエン酸は、レモンなどの柑橘類から取り出した酸味成分から作られている粉末です。
自然由来成分からできているので安全性が高く、肌が弱い人や赤ちゃんがいるご家庭でも使用することができます!
重曹をふりかけてこすり落とす!
お洗濯や部屋のお掃除によく使われる重曹でも、水垢を落とすことができます!
細かい結晶でできている重曹は、研磨剤としての効果を利用して、水垢をこすり落としてくれるのです。
その際には、くしゃくしゃに丸めたラップを利用すると良いです。
ただ、強くこすりすぎると傷がつくので、浴槽など傷のつきやすい場所で使うときは注意が必要です。
また、クエン酸と重曹を混ぜると中和されて効果が弱くなるので、用途に合わせて別々に使いましょう!
洗剤を使わずにこすり落とす!
重曹での説明からもわかるように、実は水垢は、洗剤を用いなくてもこするだけで落とすことができます!
水垢を落とすのに有効なのは、メラミンスポンジやダイヤモンドパッドなど、研磨効果の高いスポンジ製品です。
- メラミンスポンジ
激落ちくんを代表とする網目の非常に細かいスポンジで、洗剤がなくても水だけで汚れを落とすことができます!まるで消しゴムで消すように汚れが落ちていって気持ちいいですよ☆
スポンジの表面に人工ダイヤモンドの研磨剤を使用したスポンジです!こちらも洗剤を使わずに水で湿らせるだけで汚れを落とすことができます!鏡やガラスを磨くのに適しています。
スポンジを水で湿らせて、少しずつ水垢を削って落としていきます。
- 歯磨き粉を使う
どのご家庭にもある歯磨き粉の研磨作用を利用します。タオルなどの布に歯磨き粉をなじませて、傷をつけないようにやさしく磨きます。
- 新聞紙を使う
新聞紙のインクに含まれる油分が鏡についた油成分を落としてくれます。濡らした新聞紙をくしゃくしゃにして気になるところを磨いた後、さらに乾いた新聞紙で拭きます。
場所ごとのおすすめお掃除方法を紹介!
上で説明したものの中で、今回はクエン酸を利用した場所ごとのお掃除方法を紹介します!
鏡・カラン
水垢といえば、鏡やカランに残っている白い汚れが代表的ですよね。まずはあれを落とす方法から!
- 水(100mL)
- クエン酸(小さじ1/2杯)
- ラップまたはキッチンペーパー
- メラミンスポンジ
- 水100mlにクエン酸小さじ1/2杯の比率でクエン酸水を作ります。
- 鏡とカランにこのクエン酸水を吹きかけます。
- 吹きかけたクエン酸水が蒸発したり流れ落ちないように、ラップやキッチンペーパーでパックします。
- そのまま1時間ほど放置し、水垢をしっかりと溶かします。
- 鏡とカランのパックを剥がし、メラミンスポンジなどで溶けた水垢を拭き取り、傷がつかない程度に磨きます。
- 綺麗な水道水で洗い流します。
浴槽・プラスチック製の小物類
鏡やカランと比べて目立ちませんが、浴槽やお風呂で使う小物類にも水垢はついてしまいます。
浴槽にこびりついたざらざらの水垢を掃除するには、残り湯を使う方法がおすすめです!
- 残り湯
- クエン酸(カップ1杯)
- メラミンスポンジ
- 残り湯がまだ温かいうちに、クエン酸をカップ一杯入れて溶かします。
- 桶・イス・シャンプーの詰め替えボトルなど、水垢の気になる小物も浴槽に入れてしまいましょう!
- 1~2時間ほど浸け置きします。
- 小物類をお湯から出して、溶けた水垢を洗い流します。
- 浴槽の水垢も同様に洗い流します。
- 洗い流してもまだ水垢が残っているようなら、メラミンスポンジなどで優しく磨きましょう。
待ち時間を利用して……
水垢を溶かすのにはどうしても時間を必要とします。
待っている間に床や壁など、普通の中性洗剤で汚れを落とせる場所をお掃除してしまいましょう!
そもそも水垢ってどうしてできるの?
水垢の原因は、お風呂で必要不可欠な水道水です。
水道水に入っている成分。それは、カルシウムやナトリウムなどのミネラル成分です。
これらは自然界に存在している水には含まれているものなので、その水から作られる水道水にも当然、含まれているというわけです。
水は時間が経てば蒸発しますが、ミネラルは蒸発することはなく、結晶化して残ってしまうのです。
この結晶化したミネラルがこびりついて、水垢が形成されるのです。
水垢を付きにくくする方法って!?
さて、せっかく時間をかけて綺麗にしたのですから、可能なら再び汚したくはないですよね。
しかし残念ながら、水垢の原因が水道水である以上、全く汚さずにお風呂を使うことは不可能です。
ですが!ちょっとしたひと手間で水垢をなるべく残らないようにすることは可能なのです!
- 水滴をふきとる
- 換気をしっかりする
- こまめに掃除する
水滴をふきとる
お風呂を使った後や、お風呂掃除の後、浴室の水気を綺麗にふき取ると、水垢が残りにくくなります!
水垢は水道水に入っているミネラルなので、それを残さなければ必然的に水垢も残らないというわけです!
タオルで拭くのも良いですし、洗濯物が増えるのが面倒というのであれば、スクイージーなどを使って水切りをするのも良いでしょう。
引用:Amazon
スクイージーとは水切りワイパーとも呼ばれます。元々は窓のお掃除や結露対策に使われる道具ですが、最近では浴室用として使いやすいように工夫された製品も開発されていて、とっても便利です!
また、お風呂上がりの体を拭いた後のバスタオルなどを利用すれば、洗濯物が増えるのを防げますよ!
換気をしっかりする
タオルで拭いたり、スクイージーで水切りをしても、完全に水気を取ることはできません。
お風呂を完全に乾かすにはやはり、換気をするのが一番です。
お風呂に窓が付いているのであれば、開けて乾燥させるのが良いでしょう。
もし窓がなければ、換気扇をつけてしっかりと湿気を取りましょう。
こまめにお掃除する
乾燥をするだけでもかなり水垢を防ぐことはできますが、それでもお風呂で水道水を使用している以上、完全に水垢を防ぐことはできません。
結局のところ、こまめにお掃除をすることが大切です。
逆に言えば、こまめにお掃除をすることにより、水垢が頑固にこびりつかなくなるので、一回のお掃除時間が短縮でき、とても楽になります。
水垢をお掃除するときの注意点
無理にこすらない!
水垢とはミネラルの結晶なので、無理にこするとカランや浴槽に傷がついてしまいます。
頑固な水垢は、何度か水垢除去掃除を繰り返して徐々に落としていきましょう。
洗剤の併用に注意!
酸性洗剤やクエン酸などの酸性のお掃除グッズは、カビキラーなどの塩素系漂白剤と一緒に使わないでください。
体に害のあるガスが発生して非常に危険です。
また、重曹とクエン酸を一緒に使うと、中和されて効き目が弱くなってしまいます。
複数の洗剤を使うのであれば、危険な組み合わせの洗剤を併用しないよう、お手入れを別日に行うなどのルールを決めて安全に使用しましょう。
まとめ
- 水垢の原因は、水道水の中に入っているアルカリ性のミネラルである。
- ミネラルを落とすためには酸性のものを利用する。
- 場所によってお掃除の方法を使い分ける。
- 水垢を付きにくくするにはお風呂場を乾燥させる。
あの頑固な水垢を落とすためには、力一杯ゴシゴシこするのではなく、アルカリ性という性質を利用して、クエン酸などの酸性のものを使用すると、傷付けず綺麗に落とすことができます!
また、お風呂場の水気をこまめに除去することで、水垢そのものを付きにくくすることができるので、お風呂掃除そのものがとっても楽になります!
ぜひ一度、お風呂中の水垢を落としてみてから、お風呂の水気を取るよう心掛けてみてください!
一日の癒しの入浴時間が、更に快適になること間違いなしですよ☆