だいぶ前に買ったアルコール消毒液を見つけたが、使用期限が切れていた…。そんな経験ありませんか?
使用目的としては除菌や消毒なので、効果が残っているなら使いたいところですよね。
今回はアルコール消毒の使用期限についてご紹介します。
目次
アルコール消毒液の使用期限は?
アルコール消毒液っていつまで使えるのか気になりますよね?今回は未開封の場合と開封後の使用期限についてご説明します。
未開封:アルコール消毒液の使用期限は?
使用期限が10年以上前のアルコール消毒使っちまったけど大丈夫かなぁ… pic.twitter.com/oCDCaqyG7c
— さなえ (@sanae_tiya) January 25, 2019
使用期限は、パッケージに記載されている日付を確認しましょう。多くのアルコール消毒液は、製造から3年間は大丈夫だといわれています。
しかし保管方法が悪ければ中身は劣化してしまいます。直射日光に当たっていたり高温多湿での場所で保管されていた場合は、捨てるか掃除に使うとよいでしょう。
開封後:アルコール消毒液の使用期限は?
未開封のものは使用期限まで使えるイメージがありますが、開封後はどうでしょうか。
アルコール消毒液を作っているメーカーサイトに、回答が載っていました。
速乾性手指消毒薬の有効成分(アルコール、クロルヘキシジン、ベンザルコニウム塩化物など)はいずれも、数年間にわたって安定です。また、一流メーカー品の速乾性手指消毒薬では、容器内のアルコールが揮発しにくい構造になっています。
引用:健栄製薬公式サイト
つまり開封しても使用期限まで使えるということですね。
しかし注意点もあります。使用期限まで使えるのは、容器のなかに細菌が入らなかった場合です。
市販のアルコール消毒液は、人体への影響をおさえるために濃度は薄くされています。そのため汚染を受けやすいと考えられているのです。
容器の注ぎ口には触れないように気をつけ、キャップはこまめに閉めるように心がけましょう。
消毒用アルコールのなかでも酒税加算がされないため、安価な商品です。
乾いた除菌シートの使用期限は?
除菌シートの場合、未使用でも古くなると乾いてしまうことがありますよね。
そんな場合ですが、乾いてしまうとアルコール効果は期待できません。
テッシュにふくまれているエタノールは蒸発しやすく、水分を奪っていき乾燥していきます。
つまり乾燥とともに、エタノールが蒸発してしますのです。
9割の方が最後の1枚までシートが乾きづらいことを評価!
消費者評価:最後の1枚まで乾きづらい
※ユニ・チャーム調べ
引用:リファイン公式サイト
乾きにくい除菌シートなら、カバンのなかに入れっぱなしでも安心ですね。
乾いた除菌シートは、復活させられる?
残念ながら乾いてしまった場合、復活させるのは難しいです。
乾いた除菌シートに市販のエタノールをふくませると、消毒効果が強すぎて手荒れを起こす原因になります。
水道水で濡らして使おうとすると、水の中にいる微生物の影響で腐ることも…。
濡らしたまま暖かい場所に放置すると臭くなることもありますので、乾いてしまった除菌シートは捨ててしまったほうがよさそうですね。
別の容器に詰め替えたアルコール消毒液の使用期限は?
外出するときは、持ち歩きできるサイズのアルコール消毒液が便利ですよね。
容器を購入して詰め替えている方も多いのではないでしょうか。
容器に詰め替えたアルコール消毒液は、使用期限に限らず早めに使い切ることをおすすめします。
アルコール消毒液は、空気に触れることで酸化が進んでしまうのです。
効果が減ってしまう原因となるので、詰め替える際は短期間で使い切れる量の容器を選びましょう。
アルコール消毒液の使用期限の切れたものは有害?効果は?
普段使いなれない液体って、古くなると体に害のある液体に変わっていないか不安になりますよね。
この疑問にたいして美容皮膚科で形成外科医の先生が回答していました。
殺菌効果は、かなり落ちます。
消毒液のターゲットは細菌や真菌、ウイルス等の増殖能力をもつ病原体であり、一定数以上の病原体を生かし続けることは消毒液を使用する意味がありません。
また、消毒液の作用は非特異的で、ヒトの細胞にも有害ですので、病原体を殺せる最も低い濃度になっています。使用期限が過ぎているということは、有効成分が、規定濃度以下に落ちているということです。有害無害以前に、無意味です。
引用:Quora公式サイト
アルコール消毒液は使用期限が過ぎても害はないが、殺菌効果は期待できないようですね。
濃度が低下してしまったものを使用しても効果が得られないので、殺菌以外の目的で使うことをおすすめします。
調理器具や食材にも使える優れものです。
パストリーゼについてもっと詳しく知りたいかたはこちらもご覧ください↓↓
使用期限の過ぎたアルコール消毒液の使い方
うっかり使用期限を切らせてしまったが、捨てるのはもったいない!というかたは掃除に使ってみてください。
除菌効果は薄れてしまっていますが、捨てるのにも注意が必要な液体なので掃除に使うことをおすすめしますよ。
アルコール消毒液を使った掃除方法
アルコール消毒液を使って、身の回りのものを掃除しましょう。
拭くだけですっきりした気持ちになりますよ。
- 食べこぼし
- 鏡や窓ガラス
- キッチンの調理台
- 食器棚・本棚・テレビ台など家具
- ドアノブ・取っ手
- 油性マジックで書かれた落書き
- シールの剥がした跡
- (無水)エタノール
- 雑巾
- ゴム手袋
- 雑巾に無水エタノールを適量ふくませる
- よごれの気になる場所を拭く
※火の気のある場所やコンロの近くでは使用しないでください。
アルコールは揮発性があるので、最後に水拭きをする必要がありません。除菌目的ではなく掃除として使えば、捨てずに活用できますね。
Youtubeのお掃除動画でもよく使わているエタノールです。
破れやすい指先が強化されており、ストレスなく掃除が可能です。厚手タイプなので、塩素系の掃除にも使用できますよ。
アルコール消毒液についてもっと詳しく知りたいかたは、こちらもご覧ください↓↓
アルコール消毒液を長持ちさせる方法
アルコール消毒液は使用期限内でも、保管方法によって効果が薄れてしまいます。値段も安い商品ではないので、できるだけ劣化させたくないですよね。
長持ちさせる方法を知って、除菌効果を落とさないようにしましょう。
- 高温多湿は避ける
- 暗所で保管する
- 継ぎ足しはしない
- 容器を入れ替えない
- 容器の注ぎ口などに触れない
使用する際に気をつけたいのは、容器の注ぎ口に触れてしまうこと。手についた細菌が、容器内に入る恐れがあります。
キャップの開けっ放しでも細菌が入る可能性があるので、こまめに閉めるようにしましょう。
スプレー容器へ詰め替えるときの注意点
スプレー容器に詰め替える際に、注意しなければならない点があります。
それは詰め替え容器です。
100円ショップで売っているスプレー容器は、アルコール非対応の場合が多いです。
非対応の容器に詰め替えてしまうと、以下のようなことが起きてしまいます。
- 溶ける
- ひび割れる
- 変色する
カバンのなかで、容器が溶けてしまったら…
アルコール消毒液がこぼれて、携帯が壊れるなんてことも考えられますよね。
容器溶けた笑笑 pic.twitter.com/vf6LfXHwIz
— いけまつ (@8230Punisuke) December 6, 2015
上の写真は熱で溶けてしまった場合ですが、安全に使用するためにも詰め替え容器はきちんと確認しましょう。
アルコール消毒液を入れる容器の選び方
- PE(ポリエチレン)
- PP(ポリプロピレン)
- PVC(ポリ塩化ビニル)など
※PE、PPの容器でも、「アルコール不可」と書いてある商品もあります。
使用する際は、事前に注意事項を確認しましょう。
- PET(ポリエチレンテレフタラート)
PETはアルコールに弱い材質です。100円ショップで売っている容器はPETのものが多いので、使わないようにしましょう。
5,10,15MLとサイズ展開がされているので、目的に応じて購入することができます。
アルコール消毒液の詰め替え方
アルコール消毒液を詰め替えれば、持ち歩きにも便利ですよね。
容器がアルコールに対応しているか確認をして、詰め替えましょう。
- 無水エタノール 40㏄ 容器の80%
- 精製水 10㏄
- アルコール対応の容器(今回は50㏄用)
- 容器の容量を確認
- 無水エタノールを40㏄スプレー容器に入れる
※無水エタノール4:精製水1の割合で作る - 精製水を10㏄スプレー容器に入れる
- 軽く振って混ぜる
アルコール消毒液の処分方法
アルコール消毒液は、捨てるのに注意が必要な液体です。火の近くで扱うと引火する恐れもあるので、取り扱いには十分注意しましょう。
この動画は、少量のエタノールにマッチの火を近づけた実験動画です。
映像からわかるように、アルコールは取り扱い方法を間違えると大変危険です。
安全に処分できるように、正しい捨て方をご紹介します。
薄めて捨てる
アルコール消毒液は薄めて捨てましょう。原液1に対して5倍の水で薄めれば大丈夫です。
原液を少量ずつ捨てながら、多量の水で流せば問題ありませんよ。
キッチンのシンクでも捨てることは可能ですが、引火が心配な場合は洗面所に流すといいですね。
消毒液独特のにおいがあるため換気を行い、ゴム手袋を着用して行いましょう。
トイレに流して捨てる方法
捨てるつもりだったけど、捨てながらも有効活用したいかたにはトイレに流す方法をおすすめします。
トイレに流すことにはメリットがあります。
- あらかじめ水が溜まっているので薄める必要がない
- 消毒や消臭効果が期待できる
- 原液1:水5の割合を目安にトイレへ流す
※アルコール消毒液がはねないように注意 - 水を流す
※換気扇をつけてください
※ゴム手袋を着用してください
この手順でアルコール消毒液を捨てながらトイレ掃除もできちゃいます。
まとめ
- アルコール消毒液の使用期限は、未開封・開封済みに限らず記載された期限まで。
- 使用期限が過ぎていても、有害物質に変わることはない
- 使用期限が過ぎてしまったら、身の回りのよごれ取りに使える
- 長持ちさせるためには高温多湿を避けるほか、容器の注ぎ口には触れない
- 詰め替え容器を使うときは、必ずアルコール対応の容器を使う
- 処分する際は引火の恐れがあるので、薄めながら捨てる
身の回りの消毒をしたいとき、アルコール消毒液は便利ですよね。
製造から3年は効果が期待できますが、使用期限が過ぎてしまった場合にも使う方法はあります。
アルコール消毒液を上手に利用して、身の回りのウイルスを取り除きましょう。
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