様々なウイルスが流行している現在、マスクはとても重要な物になっています。
それと同時にマスクが手に入らない状況が続いています。
使い捨てマスクであっても一度使っただけで捨ててしまってはもったいないですよね。
「マスクはやっぱり綺麗な状態のまま使いたいな・・・」
「なかなか買う事が出来ないから再利用も考えないとなぁ・・・」
こんな事を考えている方は少なくないと思います。
そこで今回はマスクは「アルコール消毒出来るのか」「どんな風に除菌すればよいのか」について紹介していきます。
目次
使い捨てマスクはアルコール消毒が有効なの?
使い捨てのマスクは一度使った物は捨てるのが基本です。
しかし、マスクの品薄が続いている今、一度使ったマスクを捨てるのは抵抗があります。
そこで、アルコールで消毒を行えばもう一度使う事が出来るのではないか?といった疑問が出てくると思います。
使い捨てマスクのアルコール消毒はNG
結論から言いますと、使い捨てマスクのアルコール消毒は行う事が出来ません。
細菌やウイルスに対して、アルコールは適しています。こう聞くとマスクに使用しても良いと感じると思います。
しかし、マスクにアルコール消毒液を吹きかけると、マスク本来の目的が果たされません。
アルコール消毒液はなぜだめなの?綺麗になる事に変わりないのでは?
と思う方もいると思いますが、大きな間違いですので、アルコールは絶対に使用しないでください!
西村 秀一、阪田総一郎. N95マスクのアルコールによる消毒は禁忌https://t.co/iOS9kMBJED
「アルコール消毒によって性能が劣化することが示された。とくにN95マスクにおける劣化は著しく、サージカルマスク以下の性能となった」
「一日も早く医療現場の皆様にお伝えすべきもの」とのことで転載します pic.twitter.com/6pqWcp5ppB— けんもう新型コロナ対策本部 (@kenmomd) April 24, 2020
マスクがウイルスや菌を防ぐ仕組み
一般的に売られている使い捨てマスクは、何層にも重なった構造になっている物がほとんどです。
中央の繊維が、帯電(微妙ながらに電気を帯びる事)しており、そこでウイルスをキャッチしています。
引用:楽天市場公式サイト
そして、この帯電機能は水に濡れる事によって機能が低下してしまいます。
中央の繊維がウイルスや菌をキャッチする事で、自分には入ってこないようになっているんですね。
という事は、マスクの外側は清潔ではないので、あまり手で触らない方が良さそうですね。
マスクにアルコール消毒をしてはいけない理由
使い捨てマスクの機能として、撥水処理がされています。
この撥水処理の理由として、内側と外側から感染の原因となる液体を防ぐ事です。
ですので、アルコールを吹きかける事によってこの撥水機能が破壊されてしまいます。
撥水処理とは、繊維を水分から守る事で水滴がつくところころと玉になって落ちていきます。しかし大量水分がかかるとその機能を発揮しません。
さらに、使い捨てマスクの一番外側には、ウイルスや菌が付着しています。そして、中央にはウイルスや菌をキャッチする繊維があります。
つまり、内側まで綺麗にしないといけない事になります。
アルコールでは消毒がまったくと言っていいほど出来ないうえに、撥水機能を破壊してしまうという事になります。
使い捨てマスクをどうしても使いまわしたい場合
使いまわしがダメだとしても万が一の場合、マスクがどうしても手に入らない場合はあると思います。
そこで最悪の場合、どのようにマスクを使いまわしたら良いのかを紹介します。
アルコールよりも洗濯がおすすめ
アルコールで除菌するよりも、洗う方が良いとされています。
アルコール消毒のように菌が中に入り込んだままにはならないので、手洗いの方が清潔に使う事が出来ます。
アルコール消毒液もなかなか手にはいらない現状では、手洗いの方が良いのであればそちらの方が嬉しいですね♪
- 中性洗剤を使用し、漂白剤や柔軟剤を使用しない
- 洗濯機や使用せず、手洗いで洗う(もみ洗いではなく押し洗い)
- アイロンは使用しない
- しっかりと干して乾かす
使い捨てマスクを洗う際は、中性洗剤で押すように手洗いしてください。もみ洗いをすると形が崩れてしまいます。
乾かす際は、乾燥機を使用せず、風通しの良い場所で乾くまで干してください。
やはり洗濯機を使用すると形が崩れてしまいますね。手洗いをした方が形が崩れず、綺麗に仕上がります。
また、乾かす際は外にほしたくなりますよね。太陽の光に当てた方が除菌されるのでは?
と思ってしまいますが、外に干すと埃や花粉がつきやすいので室内の風通しの良い場所がおすすめです♪
緊急事態にはこちらもおすすめ
どうしてもマスクが手にはいらない。明日も必要だけど枚数が少ないから新しいのは開けたくない。
そのような事も起きてくると思います。布マスクがあれば良いのですが、布マスクも洗わなくてはいけないし、すぐには買えない。
そんな最悪の事態の時には、アルコール消毒よりもこちらがおすすめです。
- マスクの内側にウイルスや菌が付着しないように、折りたたんで保管し、後日使用する。
- 使い捨てマスクの中にティッシュやガーゼを挟んで使用する。
布マスクの消毒方法
使い捨てマスクがなかなか手に入らなくなり、布マスクに注目が集まってきています。
使い捨てマスクの比べると、バリア機能は劣ってしまいますが、毎日綺麗洗ってに除菌する事が出来るのでおすすめです!
そこで、ここでは布マスクの正しい除菌方法をいくつか紹介していきます。
ハイタ―で除菌
- 衣類用ハイタ―
- 洗濯洗剤
- ゴム手袋
- 金属以外の容器
花王が提示しているハイタ―を使用して布マスクを除菌する方法がありますので、そちらを参考にしてください。
1.標準濃度の衣料用洗剤(使用量の目安に従って洗剤を水に溶かしたもの)にマスクを10分ひたして押し洗いし、水道水でためすすぎをしたあと、マスクの水気をきる。
2.塩素系漂白剤(購入から1年以内のものを使用する場合)15mlを水1Lに溶かして、マスクを10分ひたす。
3.水道水を用い充分にすすぐ。(3回以上のためすすぎ、または、2回以上の流水ためすすぎ)
4.清潔なタオルに挟んで水分を吸い取る。
5.形を整えて干す。
引用:花王公式サイト
衣類用ハイタ―であれば、値段も高くなく、ドラックストアでもすぐに購入できるので除菌したいと思った時にすぐに手に入るので便利ですね。
ハイタ―を使用する際は十分に換気を行って下さい。
アロマオイルで消毒
アロマオイルには殺菌・抗菌効果があるとされています。
布マスクを中性洗剤で手洗いし、すすぐ時にアロマオイルを1滴たらします。
そしてよく乾かして使用してください。
リラックス効果もあるのでいつもより快適にマスクを使用する事が出来ますね。
- レモングラス
- ラベンダー
- ユーカリ
- ペパーミント
まとめ
- 使い捨てマスクはアルコール除菌をしてはいけない。
- 使い捨てマスクは水に濡れる事によって撥水機能が失われてしまう。
- 緊急の場合は手洗いかガーゼなどを挟んで使いまわすのがおすすめ。
- 布マスクはしっかりと除菌出来るが、使い捨てマスクに比べてバリア機能が劣ってしまう。
いかがでしたでしょうか?マスクがなかなか手にはいらない現状が続いていますが、なるべく清潔に使いたいですよね。
アルコール除菌はとても強力ですが、使い方を間違ってしまうと意味のないものになってしまいます。
マスクもアルコールも貴重な物なので正しい使い方で使用するようにしましょう♪
アルコール消毒液の正しい使い方はこちらの記事をチェックしてみてください↓↓
除菌出来ればマスクの節約になって良いわよね。その方法について紹介していくわね♪