今の日本の医療は素晴らしいもので便利な薬や消毒液がたくさん売られていますよね。
ドラッグストアに行けばズラリと大量の種類の薬品が並んでいますし、インターネットでも様々な種類の消毒液があります。
「たくさんありすぎて何を選べばいいかわからない!」
「結局一番いいのって何なの?」
・・・と思うことはありませんか?
実は・・・!全ての菌やウイルスに効く消毒液などはなく、成分によって殺菌できる菌やウイルスが決まっていることを知っていましたか?
目次
ウイルスや細菌って何者?
消毒液のご紹介をする前に世の中には一体どんなウイルスや菌があるのかを簡単に見ていきましょう。
ここではウイルス、雑菌について解説します。
ウイルスとは?
ウイルスは雑菌よりも小さく細胞を持たないものです。繁殖する方法はヒトなどの細胞に入り込み、自分のコピーを作らせます。
ウイルスの種類はインフルエンザウイルスやノロウイルスや風邪が挙げられます。
雑菌とは?
雑菌は一つの細胞を持ち、栄養さえあれば自分の力でどんどん増殖していく菌です。
この菌は川や土壌や食品、空気中などに広く存在しており、実は私たちが日常でよく触れている菌です。
さらに雑菌は食中毒や飲料水を飲んで腹痛を起こす原因菌です。
消毒液の種類
今回の記事でご紹介する消毒液の種類のラインナップです!
- 次亜塩素酸ナトリウム・・・ハイターの主成分になる消毒液
- ポビドンヨード・・・うがい薬などに使用される
- 消毒用エタノール・・・アルコール消毒液
- クロルヘキシジン・・・手指の消毒に使用される
- 塩化ベンザルコニウム・・・マキロンに含まれる成分
次亜塩素酸ナトリウムとは?
引用:花王公式サイト
- 対象:食器・リネン・嘔吐物・血液
- 効果:ほぼすべての菌やウイルスに有効
- 使い方:漬け置きなど
冒頭で全ての菌やウイルスに効く消毒液などはないとお話ししましたが、次亜塩素酸ナトリウムの殺菌範囲はとても広く、今日ご紹介する消毒液の中で一番強力な殺菌成分を誇っています!
また次亜塩素酸ナトリウムはたんぱく質などの有機物に触れると食塩に変化する性質を持っているため、消毒したモノに残留しにくいんです。
その結果、食器類や洋服はもちろん赤ちゃんの哺乳瓶にも安全に使うことができるんですね!
次亜塩素酸ナトリウムが使われている商品例
その成分とは界面活性剤というものです。この成分はウイルスの感染に重要な役割を持つエンベロープという物質を破壊する力があるのでダブルでウイルス対策ができる優れものです!
次亜塩素酸ナトリウムの強力な殺菌作用には注意が必要です。もし素手で触ると皮膚を溶かしてしまうので使用する際はゴム手袋が必須アイテムです!!
次亜塩素酸ナトリウムの詳しい使い方や商品などはまた別の記事で紹介していますので気になる方はこちらからどうぞ↓↓↓
ポビドンヨードとは?
引用:シオノギ製薬公式サイト
ポビドンヨードとはいわゆる、うがい薬のイソジンに使われている成分です。
このように身近で馴染みのある消毒液でも使われている成分自体はあまり認知されていないことが多いんですね。
それでは特徴を見ていきましょう!
- 対象:食器・手指・粘膜
- 効果:ほぼすべての菌やウイルスに有効
- 使い方:うがい・手洗いなど
ポビドンヨードは食器から人体と広い範囲で使える消毒液です。また、次亜塩素酸ナトリウムよりも効果は劣りますが、手指や粘膜に使えるため、うがい薬などで使用されています。
ポビドンヨードが使われている商品例
こちらは大洋製薬が販売している製品です。効能としてはうがいによる口腔の殺菌・消毒はもちろん口臭ケアもできる優れものです。
消毒するモノや部位によって希釈方法が違います!商品の説明をよく読んでから使うようにしましょうね!
消毒用エタノールとは?
引用:大洋製薬公式サイト
エタノールは一番メジャーなアルコール系の消毒液です。
- 対象:金属・傷口・手指
- 効果:雑菌や芽胞以外のすべてに有効
- 使い方:スプレーで吹き付けたり、手指の消毒など
エタノールはお家のいたるところで使うことができます。
例えばドアノブなどの金属からトイレの便座などのプラスチックなどです。
また人体にも問題なく使えるため、怪我をした時に傷口の消毒やお店の入り口で手指の消毒をすることがありますね。
消毒用エタノールが使われているおすすめ商品
こちらはポンプ式になっているハンドジェルです。ジェルだと手にすりこんだ時にベトつくこともしばしばあります。しかしこの商品は速乾性ですぐにサッパリとするのでお勧めです!
同じアルコール系消毒液にイソプロパノールというものがあります。
イソプロパノールはエタノールと効果や使い方はほとんど同じですが、手荒れが起きやすく一部のウイルスに対して効果が低いという面があります。
価格は安価で提供されています。
クロルヘキシジンとは?
このクロルヘキシジンとは今までご紹介した消毒液よりも少しだけ殺菌対象が狭く、効果も劣る消毒液です。
しかし食中毒の原因菌などにはとても有効で使い勝手もいいため、一般的によく使用されている消毒液です。
- 対象:手指
- 効果:雑菌・カンジダなどの真菌に有効
- 使い方:手指の消毒など
このクロルヘキシジンという消毒液は手指の消毒に適しています。
また、他の消毒液よりも皮膚に吸着されやすいという特徴を持つため、持続効果が高いことでも有名です。
副作用についての注意点
クロルヘキシジンは便利な反面、重大な副作用を起こした事例があります。
1980年代に日本人がクロルヘキシジンを口腔や膀胱などの粘膜に使用してアナフィラキシーショックを起こしたというものです。
このように使用できる部位を確認せずに使用すると大きな事故につながりますので、説明書はしっかり読むようにしてください!
クロルヘキシジンは絶対に粘膜に使ってはいけない!
塩化ベンザルコニウムとは?
塩化ベンザルコニウムとは先ほどのクロルヘキシジンと同じように少し殺菌対象が狭くて効果も劣りますが、使い勝手のいい消毒液です。
お馴染みのものでいうとマキロンなどが挙げられます!それでは特徴を見ていきましょう!
- 対象:手指・粘膜・リネン
- 効果:雑菌・カンジダなどの真菌に有効
- 使い方:スプレーでの吹き付け・手指の消毒・うがい・やけどの消毒など
この塩化ベンザルコニウムは手指や粘膜の消毒ができます!またベッドシーツなどのリネンにも使えるので便利です。
さらに塩化ベンザルコニウムはほかの消毒液と違って洗浄効果があります。
副作用についての注意点
塩化ベンザルコニウムは人によって過敏症が起こる場合があります。過敏症が起こると程度は様々ですが、皮膚や粘膜の刺激症状、そう痒感、かぶれなどが起きます。
このような症状が起きたらすぐさま使用を避けるようにしてください。
すごく一般的な消毒液や市販薬も常に自分に合わない可能性があります。一般的に使われているからと言って過信するのはやめましょう。
まとめ
- 雑菌は食中毒の原因菌
- ウイルスは風邪などの原因
- 次亜塩素酸ナトリウムはほぼ全ての菌やウイルスに有効だが、手指の消毒はできない
- ポビドンヨードも次亜塩素酸ナトリウムよりも効果は劣るものの、ほぼ全ての菌やウイルスに有効で手指の消毒もできる
- 消毒用エタノールは雑菌や芽胞以外の菌やウイルスに有効で傷口の消毒ができる
- クロルヘキシジンは雑菌や真菌に有効で手指の消毒ができる
- 塩化ベンザルコニウムは雑菌や真菌に有効で手指の消毒もでき、洗浄効果がある
いかがでしたか。今回は世の中にはたくさんの消毒液があってどれを使えばいいかわからない!という方向けに消毒液の成分に注目して効果のある使い方をご紹介しました。
ぜひ目的にあった消毒液を使って健康な生活をしてくださいね。
消毒液についてはこちらの記事もご参考にしてください↓↓
お掃除大好きママのあきこです♪
今回は消毒液の種類について解説していきます!