最近話題になっているパストリーゼは、日本の酒造メーカー「ドーバー」が開発したアルコール除菌スプレーです。
アルコール度数が約77%と比較的高いため、除菌の即効性に優れています。
「パストリーゼって大きいボトルをよく見かけるけど、携帯用ってないのかな?」
「持ち運びに、どんな容器を使ってもいいの?」
こんなにも除菌に優れているなら、外出先でも使いたいですよね。
500mlの容量だと持ち運びに困るので、パストリーゼの携帯用について説明していきたいと思います。
目次
パストリーゼの携帯用スプレー容器とは?
パストリーゼは、500ml、880ml、1L、5L(ポリ容器)、15kg(スチール缶)と種類があります。
しかしこれを持ち運ぶのは至難のわざですよね。
実は、利用している方々からリクエストがあり、持ち運べるミニスプレーの容器も出たんです!
密閉度がよく、カバンの中で液漏れなどを起こさず、ボトルのデザインが美しいですよね。
おでかけ先のざまざまなシーンで簡単に使用できちゃいます。
↑こちらが50mlととてもコンパクトなパストリーゼの携帯用スプレーです。
お値段は空容器なので、約450〜600円ほどです。
この容器は、あくまでも空容器なので中身は入っていませんので、1L・5Lなどのパストリーゼを詰め替えて使うようにしてくださいね。
1Lはこちらから↓
5Lはこちらから↓
- 東急ハンズ
- スーパー
- ドラックストア
- Amazon
- 楽天
お子さんがいる家庭では、外出先での除菌に利用できます。
手を消毒するなら3回以上プッシュして、40秒間湿った状態をキープするのがポイントです。
また、職場のデスクに置いて使いたい人にもおすすめです。
容器はどんな素材を使っているの?
パストリーゼ専用の仕様になっていますが、素材は何か気になりますよね。
- 本体:PET
- スプレー:ポリプロピレン
- キャップ:ポリプロピレン
パストリーゼの携帯用に作られた専用ボトルのため、溶解するなどトラブルの心配がなく、安心して使えます。
しかし、アルコールをPETの材質に使ってもいいのか?と思う方もいると思います。
市販のアルコール消毒液の容器の素材を見てみると、容器がPE(ポリエチレン)で蓋がPP(ポリプロピレン)という組み合わせが多いです。
では、パストリーゼの容器はアルコール度数が高いのにもかかわらず、PETの素材で大丈夫なのでしょうか?
PETにDLCコーティングをしている?
DLCコーティングとは、ペットボトルの内側に炭素の薄い膜をはり、酸素を遮断し液体が劣化しないようにするための技術です。
キリンビール株式会社が、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティング技術を開発しました。
引用:MI CAFETO
このように、膜を形成すると気体(酸素、二酸化炭素等)を通しにくくなるので、中の液体の劣化を抑えることができます。
DLCは非常に薄い膜で、ボトルはそのままリサイクルに出せるめ、次世代のPETボトルの技術として注目されています。
パストリーゼの携帯用スプレーも、このようにコーティングがされているため、PETでも利用できるのですね!
その他にも手ピカジェルも容器はPETになっていますよ。
しかし、最近は容器でさえ、なかなか手に入らなくなってきましたね。
100均などのPET素材には、コーティングはされていないので、アルコールを入れる容器の選び方について説明していきますね。
パストリーゼの携帯用スプレーの代用
パストリーゼの容器にはコーティングされているPETの素材が使われていることがわかりました。
しかし、アルコール濃度20%以上をPETの容器に入れてしまうと、化学反応が起きてしまい容器が溶けてしまいます。(エステル交換反応)
以下の素材であれば、アルコールを詰め替えることができます。
- ポリエチレン(PE)
- ポリプロピレン(PP)
- ポリ塩化ビニル(PVC)
PEやPPといった素材でもアルコール液対応などと書いてあるものを選んだ方がさらにいいですよ。
- ポリエチレンテレフタレート(PET)
- ポリスチレン(PS)
- アクリル樹脂(PMMA)
- SAN樹脂(AS)
- AB樹脂(ABS)
アルコール非対応のものは使わないようにしましょう。
では次に、おすすめのアルコール携帯用スプレーを紹介していきますね!
アルコール用スプレー ボトル3点セット
引用:楽天公式サイト
30ml・60mlがあり、携帯するにはちょうどいいタイプです!
キャップもついていて、デザインもシンプルすぎないので、可愛らしいですよね。
素材はPPプラスチックなので、アルコールにも対応できます。
消毒用のアルコール、化粧水や香水、掃除時の薄めた洗剤など様々な液体に適用しています!
香水アトマイザー 5mL携帯用ボトル
引用:楽天公式サイト
素材はアルマイトアルミボトルとなっており、こちらもアルコール対応のコーティングがされています。
元々は香水のアトマイザーですが、アルコールに対応しているため消毒液を詰め替えて除菌グッツとして持ち歩いている方も増えてきています。
全長8cmのコンパクトなボディなので、小さいバッグやポーチの中にも入りますし、小窓がついていて残量の確認もできます!
ただし、粘性のあるアルコール(ジェル)は詰め替えないようにしましょう。
ダイソー アルコール対応スプレーボトル
引用:LIPS公式サイト
100均なのに、この容器はアルコール対応になっています!
容量も50mlとたっぷり入り、 市販のアルコール(手の除菌用)を持ち運びできるので、とても便利ですね。
素材はポリプロピレンなので、アルコールにしっかり対応しています。
ボトルとスプレー部分とふたと、シンプルな3つのパーツでできているので、洗いたいときに手軽に洗えるのもうれしいポイント。
これは全部100均で買うた容器です。
左のは一番小さいので4mlぐらいのです。ポケットに入れています。
夏に作ったので虫よけに薄荷が入ってます。
右のが最近ダイソーで買ったアルコール対応の樹脂製ボトルです。50ml入ります。
ドーバーパストリーゼ77って食品に使えるのが入ってます。 pic.twitter.com/8ly14HpWfD— ウサギ (@nekotausagi) February 1, 2020
パストリーゼをいれて使っている方もいますね!
他にもパストリーゼの詰め替え容器についての記事もあります↓
パストリーゼってどんなもの?
パストリーゼは聞いたことがあるけど、どんなものかよく知らないという方もいると思うので説明していきますね。
安全や除菌力が高いと耳にしますが、なぜ安全で除菌力も高いと言われているのでしょうか?
アルコール度数
アルコールの濃度は高くても低くても効果が薄くなります。
アルコール濃度は40%前後だと掃除用、80%前後だと殺菌の効果があります。
風邪予防には手洗い、うがいが効果的ですが、さらにパストリーゼを手につけることで、手の除菌ができます。
アルコールは、ノロウイルスを完全に失活化させることができません。
一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いられることがありますが、ノロウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウム※や加熱による処理があります。
引用:厚生労働省公式サイト
ただ有効だと言われている次亜塩素酸ナトリウムも手指には使えないという欠点があります。
そのため、ノロウイルスの手消毒用にパストリーゼと使い分けすることをおすすめします。
食材にも使える安全性
引用:Dover公式サイト
パストリーゼは、厚生労働省から食品添加物として許可されています。
度数が高く、すぐに蒸発するので食品に吹きかけてカビの発生を防ぎます。
イチゴなどは、放っておくといつの間にかカビが生えてしまって悲しい思いをしたこともありますよね。
また、生肉や刺身などに吹きかけることで、菌の増殖を防ぎ鮮度を維持できますよ。
公式HPにもこのように書いてあります。
ドーバー パストリーゼ77は食品に直接噴霧できます。 酒造用と同等の上質な「醸造用アルコール(100%さとうきび由来)」を使用しています。また酒造会社ならではの高純度純水を使用しておりますので、食品の味や香りを損なうことなく安心してご使用頂けます。
引用:Dover公式サイト
また、パストリーゼは高純度純水を使っていてるので、万が一口に入ってしまっても安心です。
カテキンは緑茶由来の抗菌成分が配合されています。
アルコールが蒸発してしまっても、カテキンの力で効果が長持ちします。
小さなお子様やペットがいても、安心して使うことができますね!
お掃除にも使える
アルコールのは油分を分解する働きがあるため、油汚れにも効果があります。
キッチンの油汚れがあるけど水洗いができないところなどに吹きかけて拭くだけでキレイになります!
また雑菌など気になるところにスプレーしておくだけで、カビ予防になります。
カビといえば、洗面所や浴室など、湿っている場所ですね。
お風呂のゴムの目地など気になるところにスプレーしておき、換気扇を回しておけば、カビ予防につながります。
実はこんなこともできる
ドーバーのホームページにこんなことが書いてありました。
【防虫対策】食品を扱う場所に浸入した害虫に噴霧すると、アルコール麻痺により一時的に動きが止まり、容易に捕獲・駆除できます。
引用:Dover公式サイト
小さな虫やゴキブリなどにシュッと吹きかけると、たちまち動かなくなります。
https://twitter.com/suutanv/status/1140844635561975808?s=20
実際に虫に使っている方もいますね。
よく虫が出るであろうキャンプやアウトドアでも、活躍できそうですね!
パストリーゼの使い方の記事はこちらから↓
パストリーゼが手に入らない!
パストリーゼが手に入らない状況になっていますね。
パストリーゼ携帯用スプレーを購入できたとしても、詰め替えるための原液がなければ意味がありませんよね。
最後に、パストリーゼに代わる持ち運びできるアルコール消毒液を紹介していきたいと思います。
キレイキレイ 薬用ハンドジェル 携帯用(28ml)
引用:Amazon公式サイト
水なしで消毒できるので、ごはん・おやつの前やオムツ替えの時などに、活躍します。
おでかけ用に持ち運びタイプがあり、容量は28mlとなっています!
- 低アルコールタイプ
- すぐれた消毒効果
低アルコールなので、ツンとしたニオイがなく手肌が荒れにくいので、お子さまにも使えます。
ベンザルコニウム塩化物(ナノイオン成分)が手指のシワなどまで入り込み、消毒効果を発揮します。
0.2%塩化ベンザルコニウムと保湿剤とを含有の消毒用エタノール液が、速乾性手指消毒薬として汎用されている。目にみえる汚れが付着していない手指の消毒に適している。
引用:健栄製薬公式サイト
ベンザルコニウム塩化物は、エタノールの組み合わせにより、高い消毒効果を得ることができます。
購入はこちらから↓
手ピカジェルプラス 60ml(携帯用)
引用:Amazon公式サイト
エタノール76.9~81.4vol%と高濃度アルコールとなっていて、しっかり濃度も明記されているので安心して使えますね。
持ち運び用は60mlとなっています。
- pHを弱酸性にしてエタノールの殺菌効果をアップし、幅広いウイルス・細菌に対応
- 手からこぼれ落ちにくい低粘性ジェル
- 保湿剤配合で手にやさしい
手ピカジェルプラスは、エタノールのpHを調節し、弱酸性にしています。
そのため、一般的なアルコール消毒液では効きにくかったノンエンベロープウイルスを含む、ウイルスや細菌に効果を発揮できます。
脂質、タンパク質からできている膜のことで、膜を持っているウイルス(エンベロープウイルス)と持っていないウイルス(ノンエンベロープウイルス)があります。
ジェルタイプなので、使うときに手からこぼれ落ちにくくすることで、塗りやすくなっています。
肌に優しいグリセリン、アラントインなどの保湿成分を配合しているので、手荒れの心配はありません。
購入はこちらから↓
パストリーゼの代用品はこちらの記事です↓
まとめ
- パストリーゼには携帯用スプレーがあり、素材はコーティングされたPET。
- もしパストリーゼの携帯用スプレーがない場合は、ポリエチレン・ ポリプロピレン・ポリ塩化ビニルの素材を使っている容器に詰め替える。
- パストリーゼはアルコール度数が高く、手指の消毒にも使える安全性で、掃除やカビ予防に使える。
- 他の携帯用スプレーは、キレイキレイハンドジェル・手ピカジェルプラスがおすすめ。
パストリーゼはどこにでも使えてとても万能ですね!
携帯用スプレーに詰め替えることで、外出先でも安心して消毒できます。
アルコール度数が高いので、火の近くでは使わないようにしてくださいね。
パストリーゼを持ち歩いて、ウイルスから身を守っていきましょう!
他にもパストリーゼについて詳しく書かれている記事があります↓
パストリーゼってお掃除にも除菌にも、何でも使えるので便利ですよね!
携帯用は何でもいいわけではないので、一緒に確認していきましょう。