いつ買ったのか忘れてるくらい前のキッチンハイターをお掃除用品の片隅に発見…。
しかも使いかけでけっこう残っている時。
「ニオイも作用も強力だし、どうやって捨てればいいんだろう?」
「原液や容器の捨て方って、何か決まりがあるのかな?」
キッチンハイターは“混ぜるな危険”の塩素系の漂白剤です。
古いから捨てようと思った時に、どうやって捨てるんだろうと悩むところですよね。
洗剤や漂白剤など、安全な捨て方を知り、配水管・ご近所トラブルを防ぎましょう。
目次
キッチンハイターの捨て方
キッチンハイターの捨て方は3通りあります。
- シンクから流す方法
- 可燃ごみとして出す方法
- お風呂の残り湯に混ぜて流す方法
ハイターは、可燃ごみとして捨てることもできますし、流すことも可能なんです。
その際は、まず住んでいる地域のごみの分別ルールの確認は必ずしておいてくださいね。
それでは、それぞれの手順を解説していきます!
シンクから流す方法
キッチンハイターはそもそも水で洗い流すため、シンクの排水溝に流しても問題はありません。
しかし、キッチンハイターは塩素系漂白剤なので、酸性タイプの洗剤がシンクや排水溝に使用されている場合は、有毒ガスが発生して危険です。
酸性タイプの洗剤といえば、サンポールやクエン酸などお掃除の時に良く使うものですね!
以下の要領で換気をしっかり行いながら流してください。
シンクから流して捨てる手順
まず、キッチンハイターは匂いが強いので、捨てる際は換気をしましょう。
手が荒れてしまうのを防ぐために、ゴム手袋をしてくださいね。
キッチンハイターの原液を流すと、配管を傷めてしまう恐れがありますので、必ず水を多めに流しながら、キッチンハイターを少量づつ流すようにしてください。
ただザーザー流せばいいってことではなく、液が飛び散らないようにすることも大切ですね。
おすすめのゴム手袋はこちらです↓
ゴム手袋って使っているうちにいつの間にか、穴が開いているなんてことはないですか?
こちらは指先が丈夫に作られているので、穴が開くことも心配ありません。
ハイターなど強めの洗剤でも溶けたりはしないのでおすすめです(^^)
流すときの注意点を説明していきます。
- 手荒れ防止のためゴム手袋をはめる。
- 酸性タイプの製品といっしょに流さない。
- 熱湯やお湯は絶対に使わない。
- シンクに流すのは多くて1回に1本程度が目安。
- 大量の場合は数日に分けて流す。
- 一度に大量に流さない。
原液に触れてしまった時のために必ず、ゴム手袋をして扱いましょう。
酸性のものに触れると有害な塩素ガスが発生して非常に危険なので、いつも使っている洗剤を確認してください。
また、キッチンハイターをお湯で流そうとすると、湯気といっしょに吸い込み気分を悪くする恐れがあるので、必ず水を使うようにしてください。
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤は、金属と反応して排水管が傷む恐れがあります。(特に古い配管は要注意)
そのため、一度に大量に流さず、1回に1本を目安に捨てるようにしてくださいね。
こちらも必ず流す前に確認してくださいね!!
可燃ごみとして出す方法
キッチンハイターは可燃ゴミで出すこともできます。
しかしゴミを出す時に、液体のまま捨てることはできませんよね?
液体の製品は中身とプラスチック容器の分別を指定する地域も多いようです。
間違った出し方でトラブルなどが起きてしまうのを防ぐためにも、ゴミを捨てる前は地区のごみの分別をチェックしてください。
可燃物として出していい場合は、以下の手順で出しましょう。
可燃ごみとして出す手順
こちらも必ず換気をしながら行うようにしてくださいね!
ビニール袋の中に、新聞紙やいらなくなったTシャツなどを敷き詰めて、キッチンハイターを染み込ませていきます。
液がたれてしまうのを防ぐためにも、袋は2重が安心ですね。
全部染み込ませることができたら、袋の口をしばって、可燃ゴミとして捨てます。
捨てる時に、注意することは以下の2つです。
- 必ず手荒れ防止のためゴム手袋をはめる
- 酸性の物やゴミと触れないように気をつける
【キッチンハイターに触れさせてはいけないもの】
- 酸性タイプの洗剤(トイレ用サンポールなど)
- クエン酸(レモンなどの柑橘類も)
- 酢
- アルコール
ゴミの中には、酸性のもの(レモンやお酢)が多く混じっていることが多いです。
生ごみと一緒に、ゴミ袋に入れる場合は、特に気をつけましょう。
お風呂の残り湯に混ぜて流す方法
キッチンハイターを流す量が多い場合は、お風呂の残り湯に混ぜて流す方法もあります。
お風呂の水の量であれば、大量に処分したい場合は、希釈される量も多いのでおすすめです。
しかし、熱いお湯に投入してしまうと、蒸気でハイターも一緒に吸い込んでしまう恐れがあるので、冷めた残り湯に混ぜるようにしてください。
また、スクラビングバブルなどの酸性の洗剤を使っている場合は、ハイターと混ざらないように注意しましょう。
キッチンハイターの容器の捨て方は?
キッチンハイターの中身は捨てたけど、容器はどうやって捨てるのだろう?
とまたまた悩みますよね。
容器には以下のように書いてあります。
包装容器の材質
ボトル:PE キャップ:PP 中栓:PE
引用:花王公式サイト
PE(ポリエチレン)・PP(ポリプロピレン)は、プラスチックの材質を表示しています。
このマークは皆さんご存知ですよね?
プラスチックの捨て方は自治体によって違うところもありますが、「プラマーク」がついていれば、基本的にはプラスチックごみで捨てるところが多いと思います。
つまり、キッチンハイターの空容器はプラスチックごみで出しましょう。
容器の捨て方
容器の中が汚れたままでは、プラスチックごみとして出せません。
容器の捨て方は、洗剤の容器などと同じだと思いますが以下のように捨てましょう。
キッチンハイターから容器の捨て方
このような流れになります。
こちらも同じく、ゴミの中で酸性のものと混ざってしまうと危険なので、中はしっかり洗うようにしてくださいね!
キャップも忘れずに洗ってください(^ ^)
キッチンハイターのいろいろな使い方わかりやすくご紹介です。
捨てる前にぜひこちらもご覧ください↓↓↓
キッチンハイターに使用期限はあるの?
キッチンハイターは次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系漂白剤です。
医療用ではないため薬機法(旧薬事法)により使用期限は書かれていません。
「適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている」場合は使用期限を明記する必要がないとされています。
開封後の使用期限としてはおよそ1年がめやすとなるようです。
しかし、購入後にもわずかずつ分解され効果が低下していき、指定の希釈濃度では十分な効果が得られない場合もありますのでご注意ください。
Q1-5 購入してからの製品の有効期間はどのくらいですか?
A1-5 塩素系洗浄剤は水酸化ナトリウムで液性をアルカリにして安定化をしていますが、それでもわずかずつですが分解し、効果が低下してきます。購入後は直射日光を避け、高温にならないところに保管し、早めに使い切ることをおすすめします。
引用:日本家庭用洗浄剤工業会
未開封なら何年でも大丈夫というわけではありません。
直射日光だけでなく温度変化にも影響されるので、あまりに古いものは処分しましょう。
ハイターの使用期限について詳しく書かれている記事もありますよ♪↓
キッチンハイターを扱うときの注意点
捨てる時に限らず、キッチンハイターの使用の際の注意点です。
- 酸性製品と混ざると有害な塩素ガスが発生し危険
- 熱湯や熱いお湯といっしょに流さない。キッチンハイターが湯気となり吸い込むと非常に危険
- 必ず窓を開けたり換気扇をつけたりして、換気をよくして行う
- 体調がすぐれない時は扱わない
パッケージには大きく「混ぜるな危険!」と書いてありますよね。
裏の注意書きにはこのように書いてあります。
まじまじと読んだことないな?と思った方も、ぜひ読んでおいてください!
必ず使用前に使い方と使用上の注意をよくお読みください。
体調のすぐれない方は使用しないでください。
塩素系
●酸性タイプの製品と一緒に使う(まぜる)と有害な塩素ガスが出て危険。
●液が目に入ったら、すぐ水で洗う。
●子供の手にふれないようにする。
●必ず換気をよくして使用する。
>「安全図記号」が新しくなりました。
>このマークは何?
また、「余ってもったいないから」と液体のキッチンハイターをキッチン泡ハイターの容器に詰め替えて使うことは絶対にやめましょう。
泡にならずに周囲に飛び散って非常に危険です。
必ずキッチン泡ハイターは付け替え用を購入して使いましょう。
使用時にレバーから液だれするようになったら、劣化のサインなので新しいスプレー本体に買い替えてください。
塩素系と酸性を混ぜてしまったら?
家庭で一般的に使用される洗剤はアルカリ性・中性・酸性にわかれています。
ここで間違っていけないのは、アルカリ性と酸性を混ぜてしまうのがいけないのではなく、塩素系(アルカリ性)を酸性と混ぜてはいけないということです。
もし以下の症状が出た場合は、すぐ換気をしてその場から離れてください。
- 鼻が痛い・匂いがおかしい
- 目が痛いや喉が痛い
- めまい
- 吐き気
体調が悪い場合は、塩素ガス中毒になっている場合があるので、必ず病院にいきましょう。
緊急の場合は、命の危険もありますので救急車を呼んでください。
実際に塩素系と酸性系の洗剤を混ぜてしまい亡くなられた方もいます。
この災害は、ホテル内において清掃作業中、洗剤を混合する際に塩素ガス中毒にかかったものである。
被災者が所属する会社は、ホテルから清掃作業を請け負い、このホテルにチーフ以下13名の清掃員を常駐させていた。
災害が発生した日、被災者らは午前9時にホテルに出勤し、午前中に1階を、午後に2階を清掃する予定で清掃作業を開始した。
被災者Aは、午前中に1階の清掃作業行い、午後には2階の清掃作業を他の清掃員とともに行っていた。午後の清掃作業に入ってから被災者Aは、洗剤を補給するためトイレ内で、廊下に置かれていたタイルワックスをポリバケツに注ぎ入れたが量が少なかったので、タイルワックスの近くに置かれていた次亜塩素酸ソーダを追加したところ、ポリバケツから白煙が発生し、その白煙を吸入してしまい、気分が悪くなったので従業員用の控室で横になっていた。
その様子を見たチーフは、事情を聞き、本社へ災害発生の報告を行った。その後、チーフは、災害が発生したトイレに赴き、白煙の発生したポリバケツに水を入れてトイレ内に数回に渡って流していたところ、気分が悪くなり被災者Aと共に病院に搬送された。いずれも塩素ガス中毒と診断され、Aは死亡した。
引用:厚生労働省公式サイト
社会的にも問題視されて1989年から混ぜるな危険のラベルが貼られるようになってきました。
命にも関わることなので、扱い方は十分に注意しましょう。
混ぜるな危険!の洗剤一覧
上記のようにならないためにも、どの洗剤が混ぜるな危険!なのか、最後にみていきましょう^_−☆
- カビキラー
- 洗濯槽カビキラー
- カビハイター
- キッチンハイター
- キッチン泡ハイター
- ブリーチ
- パイプユニッシュ
- サンポール
- トイレのルック
- ウタマロクリーナー
- 茂木和哉
- お酢
- クエン酸
- 梅干し
意外とおうちのお掃除に使っているな、という印象ではないでしょうか?
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
- キッチンハイターはシンクに流すか、可燃ごみとして捨てることができる
- 空の容器は洗ってプラスチックごみに出せる
- 酸性タイプの洗剤、排水溝のぬめり取りやごみと混ぜてはいけない
- 処分を行うときは換気をしっかりする
- もし混ぜてしまったら換気をしてその場を離れる
古いキッチンハイターの処分に困っていた方はぜひ安全な捨て方をしてスッキリしてください。
キッチンハイターやほかのハイターにはいろいろな使い方があります。
新しい物を購入されたらぜひ活用してみてくださいね。
ハイターでのお掃除方法についての記事をご紹介しています↓
ぜひご覧ください↓↓↓
意外と簡単な方法で捨てられるんですよ〜!
では、キッチンハイターの捨て方について解説していきますね。