2021年2月、P&Gから「ファブリーズ W除菌 アルコール成分+(プラス)」が新発売されました。
ファブリーズシリーズのうち最も高い比率でアルコール成分が含まれており、期待は高まっています。
「他と比べて除菌効果はどのくらいあるんだろう?」
「アルコール濃度は高ければ高いほど効果的なのかな?」
アルコールでの除菌・消毒をうたった商品はたくさん販売されていますが、きちんと裏付けのあるものを取り入れたいですよね。
今回は、ファブリーズのアルコール濃度とその効果、確実な除菌効果が期待できるアルコール消毒剤について解説していきます。
目次
ファブリーズのアルコール濃度はいくつ?
今年2月に発売されたファブリーズ W除菌 アルコール成分+。
公式サイトでは下記のように説明されています。
「ファブリーズ アルコール+」は、アルコールを主成分とし消毒殺菌目的につくられた「アルコール消毒液」ではなく、アルコールの配合濃度も違います。
具体的なアルコール濃度については明示されていません。
同じく公式サイト確認した成分表でも、消臭成分・除菌成分・水溶性凝集成分という大まかなくくりで説明されているのみでした。
ファブリーズ+はこれまでのシリーズと何が違う?
ファブリーズは、頻繁に洗うことのできない布団・ソファなど布製品への除菌・消臭を目的とした商品です。
今回新たにアルコール成分が追加されたことで下記の効果を狙っています。
- さらなる除菌効果
- 強い速乾性
- 防腐剤効果の強化
あくまでも布製品に対しての除菌・消臭力を高めることが目的であり、空間・布製品以外のモノ・手指の除菌には不向きです。
確実な除菌・消毒効果が期待できる商品を選ぼう!
身の回りのモノ・手指の除菌をしたい時には、他のアルコール消毒液を選択する必要があります。
そこではアルコール(エタノール)の濃度に着目することが最も重要です。
アルコール消毒液の濃度は70%以上95%以下が有効であるとされています。
手洗いがすぐにできない状況では、アルコール消毒液も有効です。
アルコールは、ウイルスの「膜」を壊すことで無毒化するものです。
<使用方法>濃度70%以上95%以下(※)のエタノールを用いて、よくすりこみます。
(※) 60%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告があり、70%以上のエタノールが入手困難な場合には、60%台のエタノールを使用した消毒も差し支えありません
引用:厚生労働省 公式HP
実際に販売されている商品の成分表を確認してみましょう。
引用:Amazon 公式サイト
成分表記部分に、エタノール76.9〜81.4Vol%という表記があります。
Vol%という表記はあまり見かけませんが、これはアルコール濃度を示しています。
よって、76.9〜81.4%濃度のエタノールが含まれていることが分かります。
別の商品も確認します。
引用:Amazon 公式サイト
成分組成部分を確認すると、発酵アルコール70.13W/W%(77V/V%)とあります。
様々な単位が出てきて混乱してしまいますが、これもエタノールの濃度を表す単位として使われます。
70.13%濃度のアルコールが含まれているという解釈でOKです。
商品によって、アルコールを発酵エタノール、エチルアルコールなどと表記が異なる場合があります。
続いてこちらの商品を見てみましょう。
引用:楽天市場 公式サイト
成分はこのように表記されています。
アルコール成分が入っていることは確認できますが、その濃度については記されていません。
アルコール消毒をうたった商品には、具体的な成分表記がされているものと、そうでないもがあることを知っておきましょう。
アルコール濃度は高ければ高いほどいい?
アルコール濃度表記がされていない商品は、どのくらいアルコールが入っているのかとても気になりますね。
そもそもアルコール濃度の差で除菌力にどのくらいの差があるのでしょうか。
高ければ高いほど除菌・消毒効果は高いのでしょうか…?
答えは、NOです。
引用:楽天市場 公式サイト
グラフの横軸がアルコール濃度、縦軸が除菌効果を得られる速さ(上に行くほど速い)を示します。
- アルコールは濃度が40%を超えると、細菌の細胞膜が破壊され除菌効果を発揮する
- アルコール濃度が上がるとともに、細菌を死滅させる時間が短くなる
- アルコール濃度70〜80%では、最も速く細菌を死滅させることができる
- 逆にアルコール濃度が90%を超えてくると、除菌効果は急激に弱くなる
除菌に効果的なアルコール濃度は、70〜80%と考えて良いでしょう。
以上のことから、濃度記載のない商品もおそらくアルコール濃度40%〜60%はあるのではないかと推測できます。
アルコール消毒の濃度による殺菌効果については、様々なところで研究がされています。
厚生労働省ではアルコール濃度70%〜95%を推奨していますが、濃度60%〜80%でも十分だというガイドラインもあります。
日本薬局方(局方): 76.9~81.4 v/v%
米国薬局方 USP-NF : 68.5~71.5 v/v%
WHOガイドライン: 60~80 v/v%とばらつきはありますが、概ね60~80 v/v%(vol%)があれば、さまざまな菌・ウイルスに対しての殺菌効果が期待できると考えられます。
アルコール消毒液での確実な除菌・消毒効果を狙いたい時は、その濃度表記に着目して商品選択をしましょう。
迷ったらコレ!おすすめアルコール消毒液5選
今回は下記のチェック項目で商品を選び、価格の安さでランキングしました。
- アルコール濃度70〜85%
- 使う対象は手指・モノ
- 楽天市場での商品評価が★4つ以上かつレビュー数10件以上
これからも継続して使うことが予測されるため、できれば安くそして質の良いものを選択していきたいですよね。
あなたの使い勝手の良い商品をぜひ見つけてください!
※薄める必要があるもの・詰替用商品は除いています。
1位 アルコール除菌ジェル
アルコール濃度 | 70% |
値段 | 334円/本 |
容量 | 300ml |
形態 | ジェル ポンプタイプ |
用途 | 手指・モノ |
アルコール濃度70%の消毒液が300円台!とにかく価格で選ぶならばこちらです。
ジェルタイプですが、手指だけでなくモノにも使えるタイプです。
消毒剤とは思えないようなおしゃれなデザインも人気で、お部屋の雰囲気を崩すことなく、置き場所を選びません。
2位 アルコール除菌ジェル
アルコール濃度 | 75% |
値段 | 380円 |
容量 | 500ml |
形態 | ジェル ポンプタイプ |
使用対象 | 手指 |
アルコール濃度は75%と高く、500mlの大容量でたっぷり使うことができるためコスパは最高です。
気になるところにすり込んですぐ使えます。
ベタつかず速乾性もあり、短時間での除菌効果が期待できます。
3位 ハンドクリーンジェル
アルコール濃度 | 62%・70% |
値段 | 62% 480円 70% 580円 |
容量 | 500ml |
形態 | ジェル ポンプタイプ |
用途 | 手指 |
アルコール濃度62%・70%と濃度の違う2タイプがあります。
何と今なら、持ち運びに最適な30mlの携帯用ボトルが付いてきます。
ボトル代も含めてこのお値段なので、コスト面では1番ですね。
アルコールは高濃度であるほど乾燥しやすくなります。
手荒れがしやすい、消毒する回数が多くなることが予測される方は濃度62%を試してみましょう↓↓
4位 アルコール除菌スプレー
アルコール濃度 | 65%・75% |
値段 | 700円 |
容量 | 100ml |
形態 | スプレータイプ |
用途 | 手指・モノ |
こちらもアルコール濃度65%・75%と2つのタイプがあり、価格はどちらも一緒です。
100mlのスプレータイプ、そして指だけではなくモノの消毒にも使えるので、持ち運びにピッタリです。
外出先でもトイレや食事前に簡単に除菌ができます。
5位 除菌大作戦 バイバイキン
アルコール濃度 | 70% |
値段 | 1480円 |
容量 | 450ml |
形態 | スプレータイプ |
用途 | 手指・モノ |
アルコール濃度70%と高いですが、乳酸を配合することで保湿効果も高め、肌荒れを予防します。
何と今なら3本セットで購入すると1本当たり約153円お得なセール中です!
この機会にぜひまとめて購入しちゃいましょう↓↓
まとめ
- ファブリーズ+の厳密なアルコール濃度は明記されていない。
- ファブリーズ+は今までのファブリーズ製品に比べ除菌力・速乾性・防腐効果が高い。
- ファブリーズ+は布製品以外のモノ・手指の除菌・消毒はできない。
- アルコール消毒液で確実な消毒効果を得るためには、アルコール濃度70〜85%の商品を選択する。
- アルコール濃度が高いほど殺菌効果が高まる訳ではない。
気になるファブリーズのアルコール濃度と、アルコール消毒剤についてお話してきました。
現在、除菌・消毒用の商品は数多く販売されています。
キャッチコピーだけではなくきちんと成分まで確認し購入を検討してください。
他商品のアルコール濃度も気になる方は、こちらの記事も参考にしてください↓↓
こんにちは!おそうじ大好きママのあきこです(^^)☆
お手持ちのファブリーズ、アルコール濃度までご存知ですか?
アルコール消毒剤選びのポイントについてもお伝えします!