野菜やくだものを消毒していますか?生で食べるサラダやフルーツ、菌やウイルスが気になる人も多いと思います。
「野菜やくだものってどうやって消毒するの?」
「口に入るものだから、安心できる消毒方法がいいな」
そこで、野菜の消毒にキッチンハイターが使えると聞いたことありませんか?
今回はキッチンハイターを使って本当に野菜の消毒ができるのか、安心してできる消毒方法はあるのかを紹介していきます。
目次
野菜の消毒にキッチンハイターは使える?
Q.キッチンハイター業務用は野菜・果物の除菌に使えるの?A.使用できません。「キッチンハイター業務用」は界面活性剤を含む除菌漂白剤です。食品添加物ではないため、食品の除菌には使用できません。
引用:花王公式サイト
飲食店やスーパーのカット野菜は次亜塩素酸ナトリウムを使って消毒されています。
家庭でよく使われているキッチンハイターの成分にも次亜塩素酸ナトリウムが含まれているので、食品の消毒に使えると思っている人も多いようです。
そこで本当にキッチンハイターを使用できるのか解説していきます。
キッチンハイターの成分や特徴
キッチンハイターとは、うすめて使用する塩素系のつけおきタイプの台所用漂白剤です。
雑菌やニオイの気になるふきん・まな板の除菌・消臭、洗剤では落としきれなかったコップや子ども用マグなどの黒ずみ・シミ・茶シブ等の漂白によく使われています。
- 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)【漂白剤】
- 水酸化ナトリウム【アルカリ剤】
- アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム【界面活性剤】
- ふきんやまな板などのシミ・黄ばみ汚れをきれいに落とす
台所用洗剤では落とせなかったシミ汚れや黄ばみ汚れをきれいに落とせます - すぐれた除菌・消臭効果がある
主成分の次亜塩素酸ナトリウムが除菌・消臭にすぐれた効果を発揮します
成分をみてわかるように、キッチンハイターは界面活性剤を配合した塩素系漂白剤です。
そのため、除菌・漂白力が高く、キッチンまわりだけでなくトイレの便座消毒やノロウイルス対策の消毒・除菌としても使えます。
キッチンハイターが使えるもの・使えないもの
キッチンハイターはさまざまな場所で使うことができますが、使えない素材もあるので注意が必要です。
使えるもの | 使えないもの |
---|---|
・白物のふきん・おしぼり ・プラスチック製品(メラミンを除く) ・シリコン製品 ・ナイロン製品 ・人工大理石 ・陶器 ・ガラス器 ・木・竹製品 | ・色物・柄物のせんい製品 ・金属製の容器・用具 ・メラミン食器 ・漆器 ・獣毛のハケ ・水洗いできない製品や場所 ・食品 |
野菜の消毒にキッチンハイターは使えない
もうおわかりいただけたと思いますが、キッチンハイターは野菜の消毒には使えません!
キッチンハイターはあくまでふきんや調理器具などの台所用漂白剤なので界面活性剤を含み、食品添加物用としては作られていません。
野菜など食品に使う次亜塩素酸ナトリウムは、界面活性剤が入っていない、食品添加物規格のものを使う必要があります。
絶対に食品の消毒には使用しないでください。
野菜の消毒にはキッチンハイターを使うことはできませんが、他の洗剤を使って消毒することができます。
おすすめの消毒液はのちほどご紹介しますのでぜひご参考にしてくださいね♪
野菜に消毒は必要?
野菜やくだものには食中毒の原因になる菌やさまざまなウイルスが付着している可能性があります。
もし菌が付いている野菜や果物をそのまま食べてしまうと食中毒に感染してしまう恐れがあるので、適切な洗浄・消毒を行うことが望ましいです。
お店で出てくる野菜は消毒はしてある?
野菜及び果物を加熱せずに供する場合には、参考資料に従い、流水(飲用適のもの。 以下同じ。)で十分洗浄し、必要に応じて次亜塩素酸ナトリウム(生食用野菜にあ っては、亜塩素酸ナトリウムも使用可)の200mg/ℓの溶液に5分間(100mg/ℓ の溶液の場合は10分間)又はこれと同等の効果を有するもの(食品添加物として 使用できる有機酸等)で殺菌を行った後、十分な流水ですすぎ洗いを行うこと。
次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)は塩素系殺菌剤のひとつで、タンパク質と反応すると食塩(NaCl)になるので食品に用いても安全な消毒剤です。
飲食店やスーパーのカット野菜は作られてから食べるまでに時間がかかるので、その間に野菜が傷んだり菌の繁殖を防ぐために、生で食べる野菜類は消毒することが推奨されています。
お店では野菜が消毒してありますが、家で料理を作る際に消毒が必要かどうか気になりますよね。
家でも野菜の消毒は必要?
家で作る料理は、飲食店のように食べるまでに時間がかからないので絶対に消毒しないといけないというわけではありません。
しかしどうしても農薬や菌が気になる方には、安心して生の野菜やくだものを食べるために消毒することをおすすめします。
キッチンハイターは使えないので、他に野菜が消毒できる消毒液をご紹介します。
月星ブリーチCを使えば野菜を消毒できる!
引用:花王公式サイト
キッチンハイターは食品に使えませんが、食品の除菌に使えるものもあります。
それは厨房用除菌漂白剤の月星ブリーチCです。
野菜・果物を除菌したい場合は?
野菜や果物を除菌する場合は、食品添加物の「月星ブリーチC」をおすすめします。
引用:花王公式サイト
同じ花王で
キッチンハイターと
月星ブリーチって
同じ漂白剤に見えるけど
月星ブリーチは界面活性剤が入ってないから、食品添加物としても使えるやつなんですね。
初めて知った(´・ω・`)#キッチンハイター#月星ブリーチ pic.twitter.com/wbXwpsWjBk— エゾ銀狼 (@ezoginrou) April 14, 2017
食品にも使える月星ブリーチCについて詳しく解説します。
月星ブリーチCとは
月星ブリーチCとは、キッチンハイター同様うすめて使用する塩素系のつけおきタイプの除菌漂白剤です。
用途もキッチンハイターと同じくキッチンまわりの除菌・漂白に使えます。
成分・特徴
- 次亜塩素酸ナトリウム6%(塩素系)【漂白剤】
- 水酸化ナトリウム【アルカリ剤】
- 次亜塩素酸が主成分の食品添加物
食品添加物なので安心して野菜やくだものなどの除菌に使えます - すぐれた除菌・消臭・漂白効果がある
食器やふきんなどのキッチン用品の除菌・消臭・漂白にすぐれた効果を発揮します
成分をみていただくとわかるように、月星ブリーチCにはハイターのように界面活性剤は含まれてなく、次亜塩素酸ナトリウムが主成分の食品添加物なので食品にも安心して使えます。
使えるもの・使えないもの
使えるもの | 使えないもの |
---|---|
・野菜・くだものなどの食品 ・白物のふきん・おしぼり ・プラスチック製品(メラミン除く) ・陶器 ・ガラス器 ・木・竹製品 | ・色物・柄物のせんい製品 ・金属製の容器・用具 ・メラミン食器 ・漆器 ・獣毛のハケ ・水洗いできない製品や場所 |
月星ブリーチCを使った野菜の消毒方法
月星ブリーチCの使い方は、適量を水で薄めて、使う対象に合った溶液につけおきます。
月星ブリーチCを使った野菜の消毒方法
月星ブリーチCの希釈液に野菜・くだものなどを浸す
月星ブリーチCは業務用の漂白剤で5㎏と重いので、ポンプ1回押しで20ml出せるKao軽量ポンプの使用をおすすめします。
月星ブリーチCを使う際の注意点
引用:花王公式サイト
月星ブリーチCは塩素系の漂白剤なので、正しい使い方をしないと危険ですので必ず以下のことを守ってください。
- 使用時は保護メガネ、炊事用手袋を着用する
- 原液で使わない
- 熱湯で使わない
- 他の洗浄剤と一緒に使わない
- 酸性タイプの製品や塩素系の排水口ヌメリ取り剤・生ごみ・食酢・アルコールと混ぜない
- 他の容器につめかえない
- 衣類や家具に液がつくと脱色するので注意する
- 直射日光を避け、高温の所に置かない
- 使用時は必ず換気する
酸性タイプの製品や塩素系の排水口ヌメリ取り剤・生ごみ・食酢・アルコールと混ぜないことです。
混ぜると有毒なガスが発生し危険ですので、絶対に混ぜないでください。
また、塩素系のツンとしたにおいがします。必ず換気して使用してください。
下の動画は、月星ブリーチとキッチンハイターの違いや特徴を説明してあるので参考にしてください。
ベジセーフを使って野菜をきれいにする方法
引用:Amazon公式サイト
生で食べる野菜やくだものを漂白剤につけるのはちょっと抵抗がある、そんな人におすすめなのがつけおき不要で残留農薬・防腐剤除去、鮮度保持ができるベジセーフです。
漂白剤のニオイが残るのが心配な方にもおすすめです。
ベジセーフとは
ベジセーフとは食品洗い専用につくられた、野菜を洗浄・鮮度維持できる『野菜あらいのお水』です。
シュシュっと吹きかけて洗い流すだけで、表面に付着した農薬や汚れを素早くきれいに落とし素材本来の味を際立てます。
成分・特徴
引用:ベジセーフ公式サイト
- 『純水』99.88%
- 『カリウム』0.12%
成分は『純水』99.88%と『カリウム』0.12%で電気分解したアルカリイオン水です。
長時間かけて丁寧に電気分解をしているので、水以外はごく微量の成分のみで形成されており、食品を安心して洗える上に人にも環境にもやさしいアルカリイオン水です。
- 素早く簡単に農薬を除去できる
水洗いと比べ農薬を20倍以上も除去できます - 生野菜がシャキシャキになる
必要な水分を吸い込み、本来の食感が生まれシャキシャキになります - お米やお肉、お魚のおいしさがUPする
お米は、酸化して落としずらい米ぬかなどの汚れを落とすことができます
お肉、お魚は余分なアクや臭みを落とすことができます - 子どものおもちゃにも安心して使える
防腐剤、界面活性剤、安定剤、香料などの化学物質を一切含まないのでいろんな所に安心して使えます
ベジセーフの使い方
引用:ベジセーフ公式サイト
ベジセーフの使い方は3ステップでとっても簡単です。
使い方3ステップ
表面をやさしくなで洗いする
ブロッコリーなどの洗いづらいものやイチゴのようにデリケートなものは、スプレー後約20秒放置する
野菜や果物は皮や端っこや根っこなど、捨ててしまう部分にこそ栄養が詰まってるから、私はできるだけ無農薬のものを選びます。
無農薬でなくても低農薬や有機のものなら、農薬落としの「野菜洗い」で洗ってから食べていますよ。
【無添加で100%天然の野菜洗いベジセーフ】https://t.co/IMWSKHtBbQ pic.twitter.com/ugDaP2Sqgf
— くみんちゅ (@kuminchuu) January 14, 2018
下の動画は、ベジセーフを開発された方が実際に商品を使ってベジセーフの魅力や使い方を紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。
洗剤を使わない野菜の消毒方法
安全な洗剤とわかっていても、やっぱり使いたくない・・・と思う方におすすめなのがお湯で洗って消毒する方法です。
サラダなどでよく使う3つの食材のお湯洗い消毒方法をご紹介します。
- きゅうり
- トマト
- レタス
きゅうり
きゅうりはイボイボがついていますよね。
ここに菌がついていると洗ってもなかなか落ちません。
きゅうりは熱湯をかけるだけで消毒できるんです!!
きゅうりの消毒方法
たったこれだけなので、手間もかかりませんね。
小さなお子さんやお年寄りが食べる場合や菌が気になる場合はこの方法がおすすめです。
トマト
トマトはつるつるしているので、そこまで菌は多くつきません。
水洗いでもだいたいの菌や汚れは落ちますが、50℃で洗うとさらに消毒できます。
トマトの消毒方法
トマトには菌が付きにくいですが、ヘタに菌がついていることがあります。
お弁当にミニトマトを入れるときはヘタをとって洗うのがおすすめです。
レタス
レタスは表面積が大きいので菌数が多めです。
しかしきゅうりのようなイボはないので、50℃のお湯で洗うだけで菌がよく落ちます。
レタスの消毒方法
お湯で洗うと水で洗うより汚れや菌が落ちやすくなりますが、殺菌効果はありません。
しっかり消毒したい場合には専用の洗剤を使いましょう!
お湯洗いのやり方はこちらの動画を見るとわかりやすいですよ↓↓
50℃のお湯を簡単に作る方法
給湯器など、お湯の温度を設定できる場合は簡単ですよね。
もし温度が測れない場合でも簡単に作る方法をご紹介します。
50℃のお湯を簡単に作る方法
熱湯とお湯を同量入れればいいので、量も調節できますね。
50℃洗いのメリット
50℃洗いには消毒以外に野菜をおいしくするというメリットがあります。
野菜は収穫すると、水分の蒸発を抑えるために表面にある気孔を閉じます。
50℃で洗うことで気孔が開き、水分が再び吸収されるようになります。
そのため野菜が収穫の時の状態に戻り、鮮度を取り戻すのです。
さらに50℃のお湯で洗うとえぐ味(灰汁)を取り除くことができるので甘みが増したり香りがよくなったりします。
そして水洗いよりも汚れが落ちやすいので時短にもなりますよ!
50℃洗いの注意点
50℃はなかなか熱い温度なので、ゴム手袋などをして洗うのがおすすめです。
また最適な温度は48~52℃なので、それより低い温度で洗うと雑菌を繁殖させることがあるので注意が必要です。
また熱すぎると野菜に熱が入ってしまうので温度を調整してくださいね。
- 葉物野菜・・・20~30秒
- ブロッコリーやアスパラガス・・・2~3分
皮の厚さや、水気を切った時の野菜の状態で時間調整しましょう!
洗った後、しばらく使わない場合はしっかり水気を切って冷蔵庫に保存しておきましょう。
50℃洗いをしておくと日持ちがよくなりますよ。
50℃洗いは果物やキノコにも使うことができます。
この方法なら安心・安全に、そして食材を大切に使うことができますね。
キッチンハイターを使ったまな板の消毒方法
野菜の消毒をするのも大切ですが、食材を切るまな板もしっかり消毒をしなければなりません。
キッチンハイターを使って除菌と漂白をしっかりしましょう。
【プラスチック製】まな板の消毒方法
プラスチック製のまな板はキッチンハイターを使って除菌・漂白できます。
5Lの水にキャップ約2杯(50ml程度)
除菌・消臭が目的の場合
漂白が目的の場合(除菌・消臭も一緒にできる)
キッチンハイターを薄めた液を布巾に含ませてまな板を包む方法もおすすめです。
ふきんとまな板が一緒に除菌・漂白できます。
※ゴム手袋をつけて行ってください。
キッチンハイターを使った除菌や漂白は週1回を目安に行うのがおすすめです。
キッチン泡ハイターを使うと、スプレーするだけなのでもっと簡単に除菌・漂白ができます。
片手でスプレーを吹きかけるだけなので、液を量る必要がなく思い立ったらすぐに除菌・消臭や漂白ができますね。
泡タイプなのでまんべんなく吹きかけるのも楽にできます。
【木製】まな板の消毒方法
キッチンハイターには木製のまな板にも使えると書いてありますが、あまりおすすめしません。
その理由は、木製のまな板は漂白剤の成分が木の間に入り込んで変色してしまうことがあるからです。
木製のまな板には熱湯消毒がおすすめです。
木製のまな板の熱湯消毒方法
熱湯消毒は効果が持続しないので、毎日続けるのがおすすめです。
雑菌を防ぐまな板の使い方
普段まな板を使うとき、少しでも菌が繁殖するのを防げたらいいですよね。
簡単にで切る方法を2つご紹介します。
- まな板を使う前にぬらす
- 野菜と肉・魚で2枚に分ける
まな板が乾いていると、材料を乗せたときに脂やアクがしみ込みやすくなってしまいます。
さっとぬらして布巾などで水分を拭きとってから使うのがおすすめです。
また同じまな板を使うのではなく野菜用と肉・魚用に分けて使うのがおすすめです。
毎日使った後にしっかり洗いましょう。
洗浄⇒除菌⇒乾燥がまな板を清潔に保つコツです。
キッチンハイターをキッチン泡ハイターの容器に詰め替えないように注意してください。泡にならないので飛び散る危険があります。
まな板の消毒方法が簡単にわかる動画もご参考にどうぞ↓↓
キッチンハイターの使い方や注意点についてはこちらの記事もおすすめです↓↓
まとめ
- 野菜やくだものには菌やウイルスが付着している可能性があるので、適切な洗浄・消毒が望ましい
- お店やスーパーのカット野菜のほとんどは次亜塩素酸ナトリウムで消毒してある
- 次亜塩素酸ナトリウムは塩素系の殺菌剤で、食品に使っても安心な消毒薬
- 家で食べる野菜は調理してから食べるまでの時間がかからないので、絶対消毒しなければいけないというわけではない
- キッチンハイターには界面活性剤が含まれていて、食品添加物ではないので野菜の消毒には使えない
- キッチンハイターはプラスチックのまな板の消毒・漂白におすすめ
- 家で野菜を消毒する際は、月星ブリーチCがおすすめ。次亜塩素酸ナトリウムが主成分の食品添加物なので、安心して野菜の消毒に使える
- 次亜塩素酸ナトリウムのにおいが気になる人にはベジセーフがおすすめ。99.88%純粋のアルカリイオン水なので、安心して使える
- 洗剤を使いたくない人にはお湯洗いがおすすめ
キッチンハイターは食品には使えると思っていた人もいたのではないでしょうか?
生で食べる野菜やくだもの、安心して食べたいですよね。
消毒したい場合は野菜に使えるもの選びましょう。
口にする食品だからこそ正しい消毒の方法を知り、菌やウイルスを取り除いて安心しておいしく食べていただけたらと思います。
キッチンハイターを使った掃除方法について詳しく知りたい人にはこちらもおすすめです↓↓
口に入れるものは安心安全に消毒したいですよね。
キッチンハイターは消毒に使えるのか、安全に消毒できる方法はあるのかについてご紹介します♪