アルコール消毒液、みなさんもよく使われると思います。そのアルコール消毒液に度数というのがあるのをご存知ですか?
度数ってどういうもの?度数が高いと何かいいことがあるの?今回はそんな疑問にお答えしようと思います。
目次
アルコール度数の意味

アルコール度数、聞いたことはあるけれど何の意味があるの?お酒と消毒液の度数の違いは何?そんなちょっとした疑問がわきますよね。
ここからは度数の意味をお伝えしていきます。


エタノールに対する微生物(菌)への作用
| エタノール濃度 | 死滅時間 |
| 1~8% | 静菌作用 |
| 8~20% | 30分~48時間 |
| 20%~40% | 10分~30分 |
| 40%~80% | 5分以内 |
| 80%~99% | 10分~30分 |


アルコール度数ってどういう意味?
アルコール飲料に対する、エタノールの体積濃度をパーセントで表示した割合です。日本では1度=1%になります。
表現が違うだけで、意味は全く同じだそうです。



アルコール消毒液に用いられる意味


お酒に用いられるアルコールの意味


お酒は消毒液の代わりになる?

新型コロナウイルスの流行により、なぜかアルコール濃度の高い「スピリタス」というポーランドのウォッカが品薄になっているそうです。
確かに同じアルコールなのですが、実際はどうなのでしょう。お酒は消毒液の代わりになるのか調べてみました。





揮発性の高いアルコールは取り扱いに注意が必要です。むやみに消毒液を作ろうとしないほうが良さそうです。
どうしても代用品を購入したい!という場合には以下の商品を買うことができます。

消毒液の品薄が続くなか、アルコールで自作をしようと考えているあなた。絶対に間違えてはいけないのが、「エタノール」と「メタノール」。知っておいてほしいアルコールのトリセツをまとめました。https://t.co/oTHyxuDoWb
— NHKニュース (@nhk_news) February 19, 2020
というわけで、飲料のお酒ではアルコール消毒の代わりにはならないようです。手指消毒用のアルコールを適切に使うようにしてくださいね。
【番外編】無水エタノールや次亜塩素酸・グリセリンで消毒液が作れる!

無水エタノール・次亜塩素酸・グリセリンというものをご存知でしょうか。
お掃除に使えるものもありますが、この溶剤を使って手指の消毒液が作れちゃうんです!早速作り方をお教えしますね。


無水エタノールで作る消毒液
- 無水エタノール
- 精製水(無い場合はミネラルウォーターでも大丈夫です)
無水エタノールは1500円くらい、精製水は100円程度で購入することができます。
今は無水エタノールの価格が高騰していますので通常価格に戻ってから購入するようにしてくださいね。
- 容器に無水エタノールを80ml入れます
- 精製水20mlを加えて混ぜます*無水エタノールと水の割合はおおよそ4:1です。
エタノールを入れる容器ですがエタノールの性質を変えてしまったり、容器自体が溶けたり、ひび割れをしたりする恐れがあります。
できればガラス製、またはポリエチレンかポリプロピレンの容器を使うようにしてください。


次亜塩素酸ナトリウムで作る消毒液
- 次亜塩素酸ナトリウム(ハイター・ブリーチなど) 10ml
- 精製水またはミネラルウォーター 500ml
- 精製水またはミネラルウォーター500mlに対して、次亜塩素酸ナトリウム10mlを入れます


エタノールとグリセリンで作る除菌ジェル
- 無水エタノール 60ml
- 精製水 120ml
- グリセリン 小さじ2
- キタンサンガム 小さじ1
- 精製水120mlを入れた保存容器にキサンタンガム小さじ1を加えてよく混ぜるとジェル状になります
- グリセリン小さじ2、無水エタノール60mlを加えて混ぜたら完成






まとめ
- アルコール度数と%は同じ意味で、表示の仕方が違うだけです
- お酒は手指の消毒の代わりにはならないので扱いには注意が必要となります
- エタノール濃度が80%あると5分で菌が死滅します
- 自宅でも消毒液を作ることができますが、材料の取り扱いには十分注意しましょう
いかがでしたでしょうか。やはり飲料のアルコールでは手指の消毒はできないようです。
飲料アルコールで作る消毒液の作り方も出回っていますが、作らないようにしたほうが良いでしょう。
お店で消毒液を買うときはアルコール濃度の表示を良く見てから購入することをおすすめします。
他にも、関連記事がございますので、あわせて参考にして頂ければと思います。
















