小さいお子さんや、妊婦さん、お年寄りがご家庭では菌やウイルスが気になりますよね。
最近はアルコール除菌スプレーも売り切れが多く手に入りにくくなっていて、不安な日々を過ごしている方が多くいると思います。
実は、アルコール除菌液は手づくりで簡単に作ることができます。
今回は、手指の消毒にも身の回りの除菌や掃除にも使える、簡単にできる手作り除菌液の作り方と絶対に守るべき注意点をご紹介します。
目次
アルコール除菌とは?
アルコール除菌液とは消毒用アルコール液で手指の殺菌や、身の回りの物の除菌、掃除ができます。
アルコールと聞くと飲むアルコールを想像しますが、手指の除菌スプレーや病院で消毒用に使われているアルコールの主成分は「消毒用エタノール」です。
- 糖質原料:糖蜜やサトウキビなど
- でんぷん質原料:トウモロコシやジャガイモ、サツマイモなど
糖質原料とでんぷん質原料を発酵させて作られていて、食品にかかってしまっても大丈夫なので、小さなお子さんのおもちゃなどにも安心して使えます。
無色透明で揮発性が高く蒸発しやすい性質を持っていいて、殺菌やカビの予防、手垢などの汚れ落としなどに効果があります。他にも消臭やアロマスプレーなどを作ることもできます。
Q2.アルコール(エチルアルコール)はどんな性質ですか?
A.お酒の成分と同じなので口に入っても安全です。
アルコール除菌液を作る時の守るべき注意点
アルコール除菌液を作る時に守るべき注意点があります。
- 「無水エタノール」を使う「メタノール」は劇薬!!
- ボトルやスプレーに入れるときは素材に注意!
- 濃度に注意!
- 火気に注意!!
アルコール除菌液を作る前に注意しなくてはいけない点を確認していきましょう。
必ず「消毒用エタノール」を使う
アルコール除菌液作りの原料は「無水エタノール」ですが1文字違いの「メタノール」という物がドラックストアやホームセンター売られています。メタノールは燃焼用に使用さています。
- エタノール:飲むアルコールの原料と同じで、サトウキビやジャガイモのでんぷんを発酵させて作られてます。
- メタノール:アルコールランプの燃料で知られています。石炭や天然ガスから作られていて、日本では劇薬に指定されていて多量に摂取すると吐き気やめまい、万が一目に入ったら失明のおそれがあります。
1文字違いでこんなに違いがあります。購入するときは必ずラベルをよく確認してください。
保存用の容器
除菌液を保存する際に注意しなくてはいけないのが容器と保管方法です。
◎ 使用OKの容器 | × 使用NGの容器 |
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アルコールは油を溶かす性質があるので、使用不可のボトルや容器に入れてしまうと、ボトルが溶けたり亀裂が入ったりすることがあるので注意しましょう。
アルコールが入ってたボトルやガラスが安心です。他のボトルは表示をよく確認してください。
保管の際の注意はしっかりとふたを閉めること事です。エタノールは揮発性の液体なので蓋をしっかり閉めないと揮発してしまいます、また直射日光は避けてください。
アルコール濃度に注意
アルコール除菌液を作る時に気を付けなくてはいけないことは、アルコール濃度です、
アルコール濃度が低いと殺菌効果がないし、高すぎても揮発するのが早すぎて除菌はできません。
意外ですよね…濃度が高いほうが除菌力ありそうですが、実は菌が殺菌されるまでに時間がかかるので15秒ほど除菌液が手に残るくらいがちょうどいい濃度です。
76.9%~81.4%
決まった濃度があり、この範囲で作るとしっかりと除菌ができます。
消毒用エタノールの濃度は、76.9〜81.4 vol%のエタノールが、殺菌として最も強い作用を表す。
火気に注意
濃度の高いアルコールは引火しやすいので火の気が有るところでは絶対に使わないようにしましょう。
また加熱したり直射日光の当たるところに保管するのは危ないのでやめましょう。室内でアルコール濃度が高まりすぎると危険です。
適度に換気もしながら安全に使用しましょう。
おはようございます。昔、消臭スプレーで札幌の不動産屋が爆破事故おこしたけど、エタノールのスプレーも注意。
火気厳禁、撒きすぎて室内濃度高まると、スイッチの火花でも火災どころか爆発💥揮発性の強い濃度のたかいアルコールに注意。
除菌シートも同じ。— ハルちゃん (@tuiterunato) March 9, 2020
手づくりアルコール除菌液の作り方
アルコール除菌液の手作り方法をご説明します。原料である「エタノール」には何種類かあります。
- 無水エタノール
- 消毒用エタノール
- 消毒用エタノールIP
無水エタノール | そのままではアルコール除菌として利用できない ※今回はこれを使用 | アルコール濃度99.5vo%(※) 第一級アルコールのため酒税がかかる (※)vol%とは体積の場合のパーセント |
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消毒用エタノール | そのままアルコール除菌として利用できる | エタノール76.9~81.4vo% そのままアルコール消毒として利用できる。第一級アルコールのため酒税がかかる |
消毒用エタノールIP | そのままアルコール除菌として利用できる | エタノール76.9~81.4vo% 添加物のイソプロパノールが含まれているので酒税がかからず、低価格 |
ドラッグストアーで購入できるエタノールには3種類あって、消毒用エタノールはそのままアルコール除菌液として使用できます。
ただ今の時期は消毒用エタノールは手に入りにくくなっています。今回の手作りアルコール除菌液は無水エタノールを使用します。
揮発性が高いので手の水分も一緒に蒸発して手荒れを起こしてしまうことがあるので必ずゴム手袋を使用してくださいね。
- 無水エタノール
- 精製水(水道水)
- アルコール対応容器
- ビーカーなどの計量できるもの
- ゴム手袋
- 無水エタノール:精製水(水道水)を4:1の割合で混ぜる
- しっかりとふたをする
https://twitter.com/Yashimammoth/status/1243930481810231296
今は容器もなかなか手に入らないみたいなので、こちらの動画にあるようにアルコール除菌液が入っていた容器を再利用するのが一番簡単で安心ですね。
手作り除菌液の活用法と注意点
手作りしたアルコール除菌液の活用法と注意点を解説していきます。
まずはどんな活用法があり、どんな効果があるかご説明します。
手作り除菌液の活用法
- 手指の除菌や消毒
- キッチンの三角コーナーやごみ箱の除菌・消臭
- 家の中の除菌・消臭
- 電化製品の掃除
- 換気扇などの油汚れ落とし
- シールはがし
- 靴や靴箱の消臭
- スポーツ用品の消臭・除菌
- カビ予防
この他にもたくさんの活用法があります。アルコール除菌液の主な効果は殺菌、除菌、消臭、汚れ落としです。家庭に1つは準備しておきたいものですね。
手作りアルコール除菌液を使用する時の注意
アルコールで手荒れを起こす人が多いので手指の消毒後はクリームなどで保湿すると防げます。傷口には使まないでください。
アルコール除菌液を使用するときは、窓を開けて換気を必ずして、ゴム手袋があると手荒れの心配もなくなります。
アルコールは油を溶かす性質なのでニス加工してある木製品や家具へは使用には注意しましょう。
フローリングのワックスなどは溶かしてしますので使用は避けたほうがよさそうです。
https://twitter.com/peppermint_0919/status/1245377203434487808
除菌掃除するべき場所
では実際に家の中で除菌掃除が必要な場所はどこでしょう
- まな板消臭・消毒
- 換気扇、グリル、レンジ台の油汚れ掃除
- 冷蔵庫の中と外の消臭・消毒
- 電子レンジの中と外の消臭と汚れ落とし
- 水筒の除菌・消臭
- シンクの三角コーナーの消臭・防カビ
キッチンでは油汚れ落としとして大活躍してくれます、油を溶かしてくれるので、こすらずに簡単に油汚れが分解されていきます。
食品を入れている冷蔵庫の除菌消臭ができるので安心して使えますね
- 窓ガラスの消臭・防カビ
- シールはがし
- おもちゃの消毒
- スマホの消毒
- トイレの除菌・消臭・防カビ
窓ガラスにはパッキンの防カビ効果もあります、結構知られていないのがシールはがしです。
シールの上からアルコールをしスプレーをするときれいにはがすことができます。
https://www.instagram.com/p/BINXLSbjIci/
まとめ
- アルコール除菌の主成分は消毒用エタノール
- アルコール除菌を作るには、無水エタノールを用いる
- アルコール対応の容器に入れる
- 無水エタノール:精製水を4:1で混ぜる
- 手荒れ防止のため手袋をする
- 掃除に活用するときは素材を確認する(ニスやワックスはNG)
今回はアルコール除菌液を手作りする方法をご紹介しました。アルコールは手指の消毒以外にもたくさんの活用法があります。家の掃除にも大活躍しますので1本持っておきたいものです。自宅で簡単に手作りできるのでぜひチャレンジしてみてください。
このサイトでは掃除に役立つ情報がたくさん紹介されています。参考になさってください。