「アルコールが家にないときに、ハイターでも消毒できると聞いたけど本当かな?」
「どうやって使えば良いんだろう…。どのくらいの時間放置しても大丈夫なんだろうか…。」
ハイターをあまり使ったことがないと、いろいろと不安になってしまいますよね。
この記事では、そんな不安を解消するべくハイターを使った消毒方法や使う時の注意事項について詳しく紹介していきます。
目次
ハイターを使って消毒できるのはどんなもの?
引用:花王公式サイト
ハイターを使って消毒したほうが良いのは、どのようなものでしょうか。
- ノロウイルスによる嘔吐物・便が付着した場所
- ノロウイルスによる嘔吐物・便が付着した洋服
- ドアノブや取っ手、照明のスイッチなど人がよく触る場所
これらを消毒する時は、場所やものによって濃度の違う消毒液を使います。
このあと、濃度別のハイター消毒液の作り方や、どのような場面で使い分けていくのかを説明していきますね!
ハイター消毒液の作り方
消毒する時は、0,1%の濃度のハイター消毒液と、0,02%濃度のハイター消毒液を使います。
ハイターを使って消毒する方法を紹介する前に、まずはそれぞれの濃度の消毒液の作り方について説明します。
0,1%濃度のハイター消毒液の作り方
- マスク
- ゴム手袋かビニール手袋
- 水 500ml
- ハイター 10ml
- ペットボトルのキャップ
- ペットボトル
- マスクとゴム手袋をつける。
- 500mlのペットボトルに水道水を8割程度いれる。
- ペットボトルのキャップ2杯分のハイターをペットボトルにいれる。
- ペットボトルの水が500mlに近づくように水を入れる。
- 水とハイターをよく混ぜ合わせる。
ハイターは、ペットボトルのキャップに8割くらい入れると5mlになります。
消毒液を作るときは、ハイターを吸い込んで気分が悪くならないようにマスクをつけましょう!
また、ハイターは手につくと皮膚をとかしてしまうほど強力なので、ゴム手袋もつけましょう!
0,02%濃度のハイター消毒液の作り方
0,02%の濃度のハイター消毒液も0,1%の濃度のものと同じようにつくっていきます。
- マスク
- ビニール手袋
- 水 500ml
- ハイター 2ml
- ペットボトルのキャップ
- ペットボトル
- 500mlのペットボトルに水道水をいれる。
- ペットボトルのキャップ1/2弱のハイターをペットボトルにいれる。
- 水とハイターをよく混ぜ合わせる。
つくり終わったら、必ずマスキングテープなどにハイター消毒液と書きましょう。
0,1%に薄めたハイター消毒液を使うのはどんな時?
ノロウイルスなどで嘔吐物や便を処理しなければならなくなった時は、0,1%のハイター消毒液を使います。
ノロウイルスにアルコールは効かないので、ハイターを使っていく必要があります。
- マスク
- ゴム手袋
- エプロン
- ハイター消毒液
- キッチンペーパーや新聞紙
- ゴミ袋2枚以上
- ぞうきん
マスク、ゴム手袋、エプロンは、ウイルスが付着するため、できれば使い捨てのものが望ましいです。
使い捨て出来るようなエプロンがない場合は、ゴミ袋を頭と腕が出る状態にしてかぶると、エプロンの代わりになりますよ。
マスクなどを身に着けたら、さっそく掃除をしていきましょう。
- 換気をする。
- キッチンペーパーや新聞紙などで汚物を覆う。
- 汚物を中央に寄せながらまとめてゴミ袋に入れる。
- 床に新たなペーパーを敷く。
- つくった消毒液をペーパーの上に静かにまく。
- 10分間放置する。
- ペーパーを中央に寄せながらまとめてゴミ袋に入れる。
- 水拭きする。
- 使った手袋、マスク、エプロンをゴミ袋に入れる。
- 手洗い、うがいをしっかりする。
嘔吐物や便がついたところに使う場合は、ノロウイルスが多く付着しています。
また、ウイルスが周りにも飛び散っている可能性があるので、汚物の周辺は広めに消毒してください。
ウイルスは10分ほどで不活性化するので、10分経ったら、床の変色などを防ぐためにもしっかり水拭きしましょう!
0,02%に薄めたハイター消毒液を使うのはどんな時?
0,02%の濃度のハイター消毒液を使うのは、おもにこのような時です↓
- 嘔吐物・便がついて汚れた衣類を洗う時
- 人がよく触る場所を消毒する時
それぞれの掃除方法を見ていきましょう!
嘔吐物や便がついて汚れた衣類を洗うとき
嘔吐物や便がついて汚れてしまった服には、ウイルスが浸透しているので、心苦しいですが、捨ててしまうのが1番安全です。
しかし、どうしても捨てられない洋服の場合、次の方法を試してみてください。
- 汚物をふき取る。
- 汚れた部分を水で洗い流す。
- 0,02%のハイター消毒液に衣類をひたす。
- 30分程放置する。
- 他の衣類とは別にして洗濯する。
汚物を水で洗い流す時は、シャワーを使うとウイルスが飛び散ってしまう可能性があるので、静かに洗い流しましょう。
また、85度以上の熱湯に1分以上つけおきすることで消毒する方法もあります。
しかし、熱湯にひたすと、色落ちしたり、繊維が縮んでしまう可能性があるのでおすすめできません。
人がよく触るところを消毒するとき
人がよく触るところにはウイルスがつきやすいです。
もしも感染した人が触ったところを何も知らずに触ってしまうと、感染するリスクは高まってしまいますよね。
そのため、しっかりと消毒する必要があるんです。
消毒したほうが良い場所はこちらです↓
- ドアノブや取っ手
- 照明などのスイッチ
- 蛇口
- 手すり
- 椅子の背もたれ
- リモコン
このような場所には0,02%の濃度のハイター消毒液を使います。
さっそく掃除方法を見ていきましょう!
- キッチンペーパー
- 0,02%の濃度のハイター消毒液
- 水拭き用のぞうきん
- キッチンペーパーに0,02%のハイター消毒液をつける。
- 掃除したい場所を拭く。
- 10分放置する。
- 水拭きする。
消毒に使えるのはどっち?
お店や家にある漂白剤にはいろいろな種類がありますよね。
「これは消毒に使えるのかしら…?」「どっちを選べばよいのかしら…?」と疑問に思いがちなものを比べながら説明していきます!
洋服に使うハイターとキッチンハイター
引用:花王公式サイト
キッチンハイターには、洗浄力をあげるために界面活性剤が含まれていますが、違う所はその点くらいです。
ウイルスを消毒するためには、次亜塩素酸ナトリウムという成分が含まれている必要があります。
どちらにも次亜塩素酸ナトリウムが含まれているので、どちらも消毒に使えます。
ハイターとブリーチ
引用左:花王公式サイト 引用右:カネヨ石鹸公式サイト
花王の商品であればハイターという名前ですが、他の会社だとブリーチと呼ばれることが多いです。
どちらも成分はほぼ同じなので、ハイターでもブリーチでも消毒はできます。
塩素系漂白剤と酸素系漂白剤
引用:花王公式サイト
残念ながら酸素系漂白剤だと、ウイルスの消毒はできません。
ハイターやキッチンハイターなどの塩素系漂白剤には、次亜塩素酸ナトリウムが含まれており消毒の効果がありますが、酸素系漂白剤にはその成分がありません。
消毒のためにハイターを買う時や使う時には、次亜塩素酸ナトリウムが含まれているかどうか確認してくださいね。
ハイターを使って消毒する時に注意すること
ハイターは強力なアルカリ性の物質なので、使う時に注意することがあります。
- 掃除中はしっかり換気をする。
- 酸性のものとは絶対に混ぜない。
- つくった消毒液は効果が落ちていくため1日以内に使い切る。
- 液が飛び散って目に入らないよう、スプレーボトルに入れて使わない。
- 皮膚や粘膜についたり、吸い込んだりしないようマスクとゴム手袋をつける。
- 薄めたハイター消毒液をアルコール代わりに手の消毒に使わない。
- 色落ちや腐敗に気を付けて、濃度やつけおき時間を守る。
掃除中にハイターを吸って気分が悪くならないように、換気をしながら掃除をしてください。
また、酸性の洗剤と混ぜると有毒なガスが発生するので絶対に混ぜないようにしましょう。
そして、物であればハイター消毒液で消毒できるのですが、手は表面を溶かしてしまうのでアルコール消毒の代わりに使うことはできません。
手は石鹸でよく洗い、水で流すことで菌も一緒に洗い流しましょう!
まとめ
- ノロウイルスによる嘔吐物・便がついた場所には、0,1%濃度のハイター消毒液で10分程度消毒する。
- 嘔吐物や便で汚れた洋服は0,02%の濃度のハイター消毒液で30分程度つけおきしてから洗濯する。
- 人がよく触る場所は、0,02%の濃度のハイター消毒液をしみこませたペーパーを使って消毒する。
- 消毒するために必要な成分は次亜塩素酸ナトリウム。
- 洋服に使うハイターでもキッチンハイターでも消毒に使える。
- 塩素系漂白剤では消毒できるが、酸素系漂白剤では消毒できない。
- ハイターを使う時は換気をして、酸性の洗剤とは絶対に混ぜない。
- つくった消毒液は効果が落ちていくため1日以内に使い切り、手の消毒には使わない。
注意点も多いハイターですが、正しく使えばしっかり消毒してくれる心強い存在です。
ノロウイルスにかかってしまったときでもすぐに対処できるように、家にストックしておくと安心かもしれませんね。
健康に過ごせるよう、ハイターで消毒液を作って、部屋のいろいろなところを消毒してみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
他にもハイターを使ったいろいろなものの掃除方法が書かれているのでぜひ読んでみてくださいね!