次亜塩素酸水について、消毒効果が高いと話題になっていますね。
次亜塩素酸水は原液を薄めて使うことが多いですが、どのような容器入れればいいのでしょうか?
「せっかく手に入れた次亜塩素酸水はどうやって保管すればいいのかな?」
「次亜塩素酸水を入れるスプレー容器は何でもいいの?」
次亜塩素酸水を使って消毒するのであれば、なるべく効果が発揮されるように使いたいですよね。
また次亜塩素酸水は保管方法によって、成分が変化してしまうことはあるのでしょうか?
目次
次亜塩素酸水のおすすめ容器
次亜塩素酸水はペットボトルに入れて冷蔵庫で保管すると、最も長持ちします。
しかし、家の中の消毒に使う場合、ペットボトルのままだと使いにくいです。
そこでスプレー容器に入れ替えて使うのがおすすめですよ。
おすすめするスプレー容器の特徴は以下の通りです。
- 細かい霧状で幅広くスプレーできるもの
⇒細かい霧状の方が空間消臭に効果を発揮します。 - 遮光性容器
⇒次亜塩素酸は紫外線を浴びると効果が弱くなってしまいます。
ただしアルミホイルを巻いて使えば、遮光性をカバーできます。 - 金属製の容器はNG
⇒次亜塩素酸は有効塩素を含みます。
金属を腐食させるおそれがあるので、金属製容器の使用は控えましょう。
材質は市場に多いプラスチック製のものなら何でも大丈夫ですが、アルコールにも使えるものを買っておけば、入れ替えて使えるので便利ですよ。
では、具体的におすすめの商品について紹介します。
サラヤ スプレーボトル アルコール共通
引用:サラヤ株式会社公式サイト
- 容量500ml
- アルコールも入れることができる
- 空容器
ちょっと紛らわしいですが、中身の入っていない空容器です。
販売元は化学・日用品メーカーとしておなじみのサラヤ。
専門メーカーが製造した製品なので信頼できますね。業務用としても評判が良い製品です。
これに業務用のアルコール製剤を入れて使っています。
霧は細かい霧がまんべんなく噴出する感じで、広範囲・均等にかかるのが気に入っています。
引用:Amazon公式サイト
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フルプラ ダイヤスプレー
- 容量500ml
- 消毒用エタノールも入れることができる
- ノズルを回して直射と噴霧の切り替えができる
次亜塩素酸水に限らず、消毒用エタノールにも使えます。
ヘッド部分のカラーも3色展開しているので、内容物によって色分けして入れておけば、見分けも付きやすくなりますね。
製造元の株式会社フルプラはスプレーや噴射器を専門として取り扱う企業。
日本製ということもあるせいか、品質が非常に良いと口コミでも評判です。
研究室でもアルコール消毒用に使っていますが、水より表面張力の弱いアルコールすらもきちんと霧に出来ていることからも、このスプレーの質の良さが伺えます。
スプレーの機能としてはこれを上回るものは無いのではと思わせてくれます。
霧が細かく安定しており、ハンドルもグラつかず、質が高いのがわかります。
アルコールを薄めて入れて使用しているのですが、経年劣化が少ないと思います。
4,5年は安定して使用できています。
引用:Amazon公式サイト
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中性洗剤が入っていた容器
最近は消毒に関心がある人が多いので、スプレーボトルを手に入れるのが難しい状況です(2020年5月現在)。
なかなか手に入れることができなければ、家にある空き容器を使うのもありです。
しかし、リサイクルを避けた方がいい容器もあるのでチェックしておきましょう。
以下の容器に次亜塩素酸水を入れるのは控えましょう。
- 金属製の容器
⇒次亜塩素酸水に含まれる塩素により金属が腐食するおそれがあります。 - 酸素系及び塩素系漂白剤が入っていた容器
⇒強力な洗剤が入っていた容器はよく洗ったとしても、混ぜると危険です。
お風呂用洗剤やキッチン用洗剤などの中性洗剤が入っていた容器を使うのがおすすめです。
もちろん中性洗剤は比較的安全ですが、よく洗ってから使うようにしましょう。
またシンプルなスプレーボトルを選べば、見た目も悪くないですよ↓
次亜塩素酸水を長持ちさせるための保管方法
せっかく手に入れた次亜塩素酸水はなるべく長持ちするように保存したいもの。
しかし次亜塩素酸水は不安定な性質をもっているので、あまり長持ちしないのです。
さらに保管方法によっては、消費期限前に次亜塩素酸水の消毒効果がなくなってしまうこともあります。
次亜塩素酸水を長持ちさせる方法は以下の通りです。
- 密封すること
- 遮光性容器に入れて使用すること
- 冷蔵庫で保管すること
- 薄めて保管しておく
具体的にどのように保管すればいいのか説明します。
密閉すること
次亜塩素酸水には有効塩素が含まれていることにより、消毒効果が発揮されます。
殺菌効力のある塩素系薬剤のこと。
次亜塩素酸水には有効塩素として次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンが含まれています。
しかし有効塩素は気化しやすいので、密封されていないと外に逃げて行ってしまいます。
炭酸水はフタをしっかり閉めておかないと、シュワシュワが抜けてしまうのと同じ原理です。
遮光性容器に入れて使用する
次亜塩素酸は温度上昇と紫外線によって分解される性質をもっているのです。
そのため次亜塩素酸水には以下のような注意書きが記載されています。
直射日光を避け冷暗所に保管してください。
直射日光と紫外線が当たらないように遮光性の高い容器に入れるのとよさそうですね。
ただし黒い容器に入れるのはあまり良くないです。
黒は熱を吸収しやすい色なので、容器の温度が上昇しやすくなってしまいます。
黒:光や熱を吸収する=温まりやすい
白:光や熱を反射する=温まりにくい
冷蔵庫で保管するのがおすすめ
冷蔵庫の中に入れておけば、紫外線が入らず、温度上昇を回避することができます。
貴重な冷蔵庫のスペースに入れるのはちょっと邪魔かもしれませんが、次亜塩素酸水を長持ちさせるためにはおすすめの方法です。
ただし次亜塩素酸水は冷たい状態だと消毒効果が低くなってしまうので、常温に戻してから使うといいですよ。
詳しくはこちらの動画をご覧ください↓↓
10日間でどれくらい有効塩素が減るのか容器別に実験しています。
さらに1ヶ月間でどれくらい有効塩素が減るのか容器別に実験しています↓↓
薄めて保管しておく
次亜塩素酸水は濃度が低い方が、有効塩素を維持しやすいといわれています。
そのため原液を希釈してから保管しておくのがおすすめです。
あらかじめ用途に応じて薄めておけば、すぐに使えてとっても便利。
次亜塩素酸水をうがいに使う場合、ペットボトルから直接注いで使うことができます。
次亜塩素酸水を使ったうがい方法についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください↓↓
次亜塩素酸水でうがいすると唇が乾燥します。うがいの後はリップクリームを付けましょう。
次亜塩素酸水のおすすめな使い方
次亜塩素酸水を入れるスプレー容器は中性洗剤が入っていた容器で代用できるので、次亜塩素酸水があればすぐに家の中の消毒できますね。
家の中で次亜塩素酸水を使って消毒におすすめの場所はキッチンとトイレです。
家族が口に運ぶ食材を扱う場所なのでいつでも清潔を保ちたいキッチン。
またトイレも汚れやすい上に臭いも気になる場所ですが、次亜塩素酸水を使えばカンタンにすっきり消臭することができますよ。
ではキッチンの消毒方法とトイレの消臭方法について説明します。
キッチン周りの消毒
食材を扱うキッチン周りは特に気を使って消毒したい場所です。
キッチンの消毒には、塩素系漂白剤がよく使われていますが、次亜塩素酸水で代用することもできるのです。
次亜塩素酸水は口に入っても安全なので、塩素系漂白剤よりも扱いやすいですね。
また次亜塩素酸水を使えば、まな板や包丁だけではなく、キッチンカウンターやコンロ周りも含めてキッチンの消毒を一気に済ませることができるのです。
では次亜塩素酸水を使った消毒方法を紹介します。
- 50ppm程度に薄めた次亜塩素酸水
⇒原液濃度が500ppmの場合、水(450ml)+次亜塩素酸水(50ml) - 次亜塩素酸水を入れるスプレー容器
- ゴム手袋
⇒次亜塩素酸水は比較的安全な成分ですが、手荒れの原因になることがあります。 - ふきんやキッチンペーパーなど、次亜塩素酸水を拭き取れるもの
- ゴム手袋を装着する
- 次亜塩素酸水をスプレー容器に入れる
- キッチン掃除が完了した場所に次亜塩素酸水をキッチンカウンター、コンロ周り、シンク周りなどにまんべんなく吹きかける
- 5分ほど放置する
- ふきんやキッチンペーパーでキッチンカウンターやコンロ周りの次亜塩素酸水を拭き取る
次亜塩素酸は反応後は塩水になるので、最後の拭き取りはウロコが残らない程度でOKです。
また次亜塩素酸水は消毒効果以外にも消臭効果もあります。
そのため三角コーナーやゴミ箱にも吹きかけておけば、気になる臭いも抑えることができますよ。
うがいにも使えると評判が高い次亜塩素酸水はこちら↓↓
次亜塩素酸水には洗剤成分は含まれていません。
中性洗剤でキッチン周りの掃除を済ませてから、仕上げに次亜塩素酸水で消毒するようにしましょう。
キッチンのお掃除に使える中性洗剤について詳しく知りたい方はこちら↓↓
次亜塩素酸水は現在、購入が難しい状況が続いています(2020年5月現在)。
しかし、まだ購入できる次亜塩素酸もあるのでこちらの記事で紹介しております↓↓
トイレの消臭
次亜塩素酸水は消毒効果が高いので、トイレの消臭にもおすすめです。
トイレの芳香剤のように香りでごまかすのではなく、臭いそのものを分解することで、強い消臭効果が期待できます。
アンモニア・硫化水素・トリメチルアミン・メチルメルカプタンなどが悪臭の原因として挙げられます。
次亜塩素酸水にはそれらを分解するはたらきがあるのです。
消毒方法はキッチンと同様に、掃除が完了したら50ppmの次亜塩素酸水をトイレにまんべんなく吹きかければOK。
また空間の消臭にも使えるので、掃除後に天井に向けてスプレーしておけば、トイレ空間の臭いがスッキリしますよ。
なお次亜塩素酸水は吹きかけるとプールのような臭いがしますが、有効塩素は反応すると塩水になる性質をもっているので、しばらくすれば無臭になるのです。
トイレ掃除をした後、仕上げに消毒するようにしましょう。
⇒次亜塩素酸は反応性が高い性質をもっています。
トイレが汚れている状態だと臭い以外の成分に反応してしまい、消臭効果が弱くなってしまいます。
注意事項
キッチンの消毒、トイレの消臭、うがい薬など多様な使い方ができる次亜塩素酸水。
安全で扱いやすい次亜塩素酸水ですが、使用する際には注意も必要です。
紛らわしい製品もあるので違いについて理解して、より安全に使うようにしましょう。
次亜塩素酸ナトリウムと混同しない
名前が非常によく似ている次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム。
どちらも消毒効果が高い成分ですが、人体への影響に関しては全く異なります。
次亜塩素酸水は反応すると塩水になることから比較的、安全性が高い性質をもっています。
しかしカビキラーやハイターでおなじみの次亜塩素酸ナトリウムは、洗浄力が強力で皮脂を溶かしてしまうほどです。
もちろん次亜塩素酸ナトリウムは正しく使うことで、家の中の掃除に大活躍します。
次亜塩素酸ナトリウムを含んだハイターを使った消毒方法について詳しく知りたい方はこちら↓↓
ご購入はこちらから↓↓
飲み込まないこと
うがいにも使える次亜塩素酸水なので、多少飲んでしまっても害はありません。
なぜなら次亜塩素酸は白血球にも含まれており、元々体内に存在している成分だからです。
しかし飲料ではないので、お子さまやペットが誤飲しないように注意しましょう。
基本的には飲んでしまっても害はないですが、気になる症状がある場合はお医者さんに診てもらいましょう。
ペットボトルに入れて冷蔵庫で保管する場合は、飲料と見分けが付くようにしておきましょう。
消毒効果について公認されていない
次亜塩素酸水はウイルスの消毒に効果があるといわれていますが、現在、厚生労働省より明確な有効性を示されていないのです(2020年5月現在)。
現在、国ではこのような呼びかけがされています。
現時点で、国は「次亜塩素酸水」の使用を勧めていない。これまで通り、手指の消毒にはこまめな手洗いと消毒用アルコール、物の消毒には熱水と次亜塩素酸ナトリウムを用いるよう呼びかけている。
とはいえ次亜塩素酸水は多くの歯医者さんで採用されており、消毒効果について実証されています。
また次亜塩素酸水を配布している自治体もあるのです。
自治体で消毒液(次亜塩素酸水)の無料配布を行うとのことで、ありがたく頂戴してきました。所謂ハイターの主成分である次亜塩素酸ナトリウムとは違って、次亜塩素水は食品添加物として認められているので直接手に吹きかけても安心です。https://t.co/GllJSZoA3V pic.twitter.com/9lixoowOPz
— おしゃれなたかし/たかこ (@MoraYagyu) April 26, 2020
国では認められていないとはいえ、安全で高い消毒効果が期待できる次亜塩素酸水。
国から認められているアルコールや次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒には、安全性に不安を感じる方は使われてもいいかもしれませんね。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムを使い分けることで、家じゅう漏れなく消毒することができます。
- ドアノブ・照明スイッチ:次亜塩素酸ナトリウム
- 空間除菌・キッチンカウンターの消毒:次亜塩素酸水
まとめ
- 家の消毒に使うときはスプレー容器に入れ替えて使うのがおすすめ
- 次亜塩素酸水を使ってキッチンの消毒やトイレの消臭ができるが、洗浄効果はないので、掃除後の仕上げとして使うようにする
- 次亜塩素酸水はペットボトルに入れて冷蔵庫で保管すると、最も長持ちする
- 次亜塩素酸ナトリウムと併用することで家じゅう漏れなく消毒できるが、混同しないように注意が必要
安全性と消毒効果が高いことで話題の次亜塩素酸水ですが、国からその効果を認められていないことを承知の上で使うようにしましょう。
とはいえ次亜塩素酸水は空間除菌や食品など幅広く使うことができてとても便利です。
次亜塩素酸水を使った消毒方法についてもっと知りたい方はこちら↓
今回は次亜塩素酸水を入れるのにおすすめの容器や保存方法に加えて、次亜塩素酸水の効果的な使い方についても説明します(^ ^)