テーブルやドアノブは消毒するけど、床ってあまりやりませんよね?
ハイターなどの塩素系漂白剤を使えば、水で薄めるだけで消毒液を作ることができます。
リビングやダイニングなど、家族の集まる場所の床を消毒すれば安心ですよね。
意外と簡単にできるので、この記事を参考にしてぜひやってみてください!
目次
ハイターを使った場所別の消毒方法
引用:花王公式サイト
手や物の消毒方法はわかるけど、床の消毒ってあまり聞かないですよね。
施設ではやったことあるけど、自宅はないという方もいらっしゃると思います。
今回はハイターを使った床の消毒方法についてご説明します。
フローリングの消毒方法
家族が集まるリビングやダイニングの多くは、フローリングでできていると思います。
人が集まり滞在時間の長い場所は、できるだけ消毒したいですよね。
フローリングは簡単に消毒できる場所なので、さっそく説明していきましょう。
当店は塩素系洗剤で床の方も
除菌を行っております‼️#歌舞伎町 #コロナ対策 #除菌 #消毒#塩素系洗剤 pic.twitter.com/neT4brYyuG— 新入社員 (@OL_Sinnyu) April 4, 2020
- ハイター
- 水
- ペットボトル(500ml)
- 雑巾
- ゴム手袋
- フロアワイパーでホコリを取り除く
- ペットボトルに水を500mlと、ハイターをキャップ1杯入れて混ぜる
- 雑巾に適量つけ、床を拭く
- 消毒後は水拭きをする
※必ず喚起をしながらおこなってください
※ハイター液は1回で使い切れる量を作ってください。
ペットボトルのなかに入れたまま保管をすると、消毒効果が薄れ変形する恐れがあります。
床を消毒するときは、かならずフロアワイパーをかけてから行いましょう。
ほこりを取らずに消毒してしまうと、フローリングの溝によごれを塗りこんでしまいます。
あらかじめフロアワイパーで掃除することで、消毒効果をあげることができますよ。
ハイター特大は2500ml入っており、お子さんのよごれた衣類を漂白するのにもおすすめです。
畳・じゅうたんの消毒方法
残念ですが、畳やじゅうたんはハイターを使っての消毒はおすすめできません。
畳は濡らしてしまうとカビが生えやすくなり、じゅうたんは水拭きしてもハイターを完全にぬぐい取ることはできないからです。
そのためハイターを使わず、熱を利用した消毒方法をご紹介します。
※熱に弱い素材では変形の恐れがあります。目立たない場所で試してみるなど様子を確認してからおこなってください。
- 手袋
- マスク
- ゴミ袋
- アイロン
- 雑巾
- ごみ袋は開いておく
- 掃除機をかけ、ごみをなくす
- マスク、手袋をはめる
- 雑巾を濡らす
- 畳、ごみ袋、濡れた雑巾の順番で乗せる
- スチームアイロンを2分かける
- ⑤~⑦を繰り返す
このような手順で消毒することができます。
↓の画像も参考にしてください。
突然の嘔吐で汚れた畳や絨毯……ハイターも使えないし、鍋にも入らない……
そんな時はスチームアイロン! 1箇所2分で消毒できます。(熱に弱い素材には使えません)畳や絨毯などの漂白も煮沸もできないものの消毒はスチームアイロンで!https://t.co/o6l8s0VnjV
— 相川晴(HAL) (@halproject00) December 2, 2017
「畳 ハイター」で検索をするとハイターを使った消毒方法も紹介されていますが、これは畳に嘔吐をしてしまった場合です。
傷む原因になりますので、手間はかかりますが熱を使って消毒する方法をおすすめします。
吊り下げひも付きなので、乾かすときにも便利です。
床を消毒するときのコツ
床の消毒って頻繁にはしないので、コツがあれば知りたいですよね。
大切な床を傷めないためにも、守るべきコツをお伝えします。
- 月に1回程度にする
- 晴れの日に行う
水拭きをすると床が傷みやすくなります。床の消毒は頻繁に行うのではなく、月に一度ていねいに行ったほうが良いですよ。
晴れの日に消毒すれば濡れた床も乾きやすいのでおすすめです。
床の掃除方法についてもっと詳しく知りたいかたは、こちらもご覧ください↓↓
ハイターで床を消毒するときの注意点
ハイターを薄めて床掃除をする場合、バケツなどに雑巾をつけて掃除をするかたが多いと思います。
しかし間違った方法で消毒をすると、汚れた水で床を拭いているだけに…。
消毒を無意味にしないための注意点は4つあります。
- 消毒前に掃除機などでゴミを取る
- あらかじめ気になる汚れは落とす
- ハイター液が汚れたら、新しく作り変える
- 床の消毒専用の洗剤を使う
床は掃除面積が広いため、汚れるたびに作り変えるのは大変ですよね。
そんなときは除菌濃度が落ちない洗剤を使うのもいいですよ。
消毒液が汚れるたびに交換していると、体力も使いますし時間もかかりますよね。
レモングリーンDDを使えば、消毒液が汚れてもそのまま掃除することができます。
この消毒液のポイントは「洗剤」に分類されることで、最後まで濃度が落ちることなく除菌・消臭・掃除までしてくれますよ。
床以外にもドアノブやトイレなどの消毒、掃除にも使うことができます。
ハイターをスプレー容器に詰め替えるのは危険?
スプレー容器に詰め替えれば床の掃除はしやすくなりますが、危険性はないのでしょうか。
実は塩素系漂白剤をスプレー容器に詰め替えて使用すると、誤って吸い込んだり目に入る恐れがあります。
もし目や口に入ってしまうと、呼吸器を痛めたり失明する恐れも…。
ハイターを使用するときはスプレー容器に詰め替えず、雑巾などにつけて消毒しましょう。
ハイターで消毒したあと水拭きしないとどうなるの?
消毒効果を考えると、水拭きしないほうがいいのではないかと思いますよね。
水拭きすることで効果が薄れてしまう気がしてしまいます。
果たして水拭きしないほうが、効果はあるのでしょうか。
花王のサイトに同じような質問が載せられていました。
ウイルスが心配なので、「ハイター」「キッチンハイター」を薄めた液でドアの取っ手やノブを拭いたのですが、その後水拭きが必要なの?
「ハイター」「キッチンハイター」は家庭用塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムを含む)です。非常にアルカリ性の高い製品であり、薄めた液でも材質によっては変色や腐食を起こす場合があります。拭いた後は必ず清潔な布や紙を用いて、しっかりと水拭きしてください。
ハイターは消毒効果にかかわらず、水拭きしないと変色や腐食を起こす可能性があります。
消毒をして床を守るためには、水拭きは必項だということですね。
正しく使わないとからだに害を与える危険性がありますので、必ず水拭きをしましょう。
除菌スプレー、ハイターを薄めて作るやつだとしたら、アレは結構強いアルカリ性なので、皮膚が少し溶けてヌルヌルする可能性があります。
皮膚が荒れないように、手足はよく洗って置いてください。
そしてハイター薄めて作ったスプレー撒いたとこも、水拭きし直した方がいいと思います。
— まっきー (@mackee0127) April 5, 2020
ハイターを使って床が変色したらどうしたらいい?
ハイターが床についたまま放置すると変色してしまいます。
うっかりこぼして気づかなかった場合、どうしたらいいかわからないですよね。
あせって水拭きしたり熱湯をかけたりしても、簡単には色は戻りません。
白くなってしまった床はどうしたらいいのでしょうか。
床が白くなってしまった場合、フローリングの色が剥げてしまった可能性があります。
フローリングの色を戻すには、2種類の方法があります。
- フローリング用ワックスを塗る
- 市販の着色剤で色をつける
まずはワックスが落ちてしまった場合を見てみましょう。
ハイターで床のワックスがとれてしまった場合
ワックスが落ちたか見極めるには、まず床に光沢があるか確認しましょう。
写真からもわかるように、右の写真のほうが光を反射しているのがわかります。
色落ちした場所の光沢がなくなっていれば、ワックスを塗りなおすことで色が戻ります。
ハイターで色落ちした床にワックスを塗る方法
ワックスを塗るって難しそうですよね。
しかし女性でも簡単に塗ることができるんですよ。
色落ち部分だけをワックスかけたい方に向けて、気軽にできる方法をご紹介します。
- ワックスシート(フローリング用)
- フローリングワイパー
- フローリングワイパーを使い、床のよごれを取る
- フローリングワイパーにワックスシートを取り付け、色落ちした箇所にかける
↓動画では、ワックスの塗り方を参考にしてください。
ワックスって乾くまで触れちゃいけないイメージがありますよね。
業者などが行う場合は乾燥に時間がかかる場合がありますが、このワックスシートを使えば10分で乾かすことができます。
小さなお子さんがいる家庭でも、10分であればタイミングを見計らってできそうですね。
手軽にワックスをかけたい人におすすめです。
ワックスが落ちたまま放置するとどうなる?
ワックスが落ちたままでも生活はできますが、どんなデメリットがあるのでしょうか。
- 傷がつきやすくなる
- 掃除に手間がかかる
- 見た目が悪くなる
ワックスはかけたほうが良さそうだと、お分かりいただけましたか?
ひとつずつ理由を説明していきましょう。
傷がつきやすくなる
ワリと地味な床フローリングのキズの補修。 pic.twitter.com/VHBkXl6Gqw
— なおす人(なおすんちゅ) (@IGU330) September 9, 2019
ワックスをかけると、床の上にコーティングがされた状態になります。
コーティングがされると、床に傷がつきにくくなるのです。
万が一ワックスの層に傷がついてしまっても、またワックスを塗りなおせば元に戻ります。
床材を守るためにもワックスは必要なのですね。
フローリング掃除に手間がかかる
ワックスをかけることでフローリングの表面が平らになります。もともとフローリングの表面はボコボコとしているのです。
ワックスをかけない状態で掃除機をかけてしまうと、フローリングの凹凸に隠れたゴミを取りこぼしてしまう可能性があります。
掃除の効率を上げるためにも、ワックスは必要ということですね。
軽いよごれなら、タオルで拭き取るだけで簡単に落とすこともできますよ。
フローリングの見た目が悪くなる
昨日の烙印
ラッカー溶剤をフローリングにこぼすと、ワックスが剥げます
真ん中は完全に剥げたところ、周りの白っぽいところはワックスが溶けた(多分)ところ pic.twitter.com/26NdA22pUH— 佐藤英知 (@satoaches) July 14, 2019
ワックスといえば、光沢のあるツルツルな床ですよね。
床がきれいだと、傷をつけないように大事にしようという気持ちになります。
光もよく反射するので、部屋を明るく見せる効果もあるんですよ。
ハイターで床の塗装が剥げてしまった場合
床の色落ちがワックスではなく、塗装が剥げてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
今回は塗るだけで簡単に着色できる、ウッドフレッシュを使った方法をご紹介します。
- ウッドリフレッシュ(着色剤)
- 雑巾
- キャップをはずし、雑巾の上で数回プッシュする
先端にインクが染みこむまで行います - 塗装のはげた箇所に塗る
- 余計な部分に着色した場合は、雑巾で拭き取る
- インクが塗られた箇所の上から付属の保護剤を塗る
※インクの保護とツヤ出しの効果があります
塗装が剥げてしまったところだけ塗ればいいので簡単ですね。
重ね塗りすることで、色味を調整することもできますよ。
フローリングに塗装をすると、木目が消えてしまって不自然にならないか不安ですよね。
ウッドリフレッシュは水性のインクを使用しているため、木目を消さずに色をつけることができます。
乾燥すればペットが舐めても害はなく、難しい技術も必要ありませんよ。
家事えもんの床掃除の決定版!フローリングの傷はウッドリフレッシュにおまかせ! http://t.co/3XUkZ05uiZ pic.twitter.com/XTokvG8EXo
— ゆめカメ (@kabotyan359) October 7, 2015
ハイター、キッチンハイター、ブリーチの違い
引用:花王公式サイト
ハイターとブリーチの違いって知っていますか?
この2つは名前が違うだけで中身は同じです。
よく耳にするハイターは花王の商品で、それ以外の会社が作っているもののほとんどは、ブリーチと呼ばれています。
「ハイター」という言葉は商標登録されているので、他の会社では使えないのです。
ハイター、キッチンハイター、泡ハイターの違い
〇〇ハイターという商品が多すぎて、どれに何を使ったらいいかわからなくなりますよね。
実は間違った使い方をしている人も多いのです…。
正しい使い方をして効果を得るために、いま一度おさらいしておきましょう。
- 洗濯機へ入れるタイプの衣料専用漂白剤
- 白無地衣料の黄ばみ、黒ずみをとる
※キッチンには使えません
効果:漂白・除菌・消臭
- つけおきタイプの台所用漂白剤
- 洗浄成分の界面活性剤入り
- カップ・ふきん・哺乳びんなどに使用
- しつこい汚れも落とせる
効果:漂白・除菌・消臭
- スプレータイプの台所用漂白剤
- まな板・排水溝・三角コーナー・シンクまわりに使用
- 広範囲を除菌するときに便利
※液がついたまま放置するとサビができるため、使用後はよく洗い流す
ハイターは衣類専用、キッチンハイターと泡ハイターはキッチン用ということですね。
つけ置きのできるもの(マグカップなど)
→キッチンハイター
つけ置きのしにくいもの(三角コーナーなど)
→キッチン泡ハイター
このように使い分けましょう。
衣類用ハイターとキッチンハイターの違い
キッチンハイターと衣類用ハイターの違いは、洗浄成分の界面活性剤が入っているかどうかです。
キッチンハイターには界面活性剤が入っているので、漂白と同時によごれまで落とすことができます。
しかしキッチンハイターを衣類に使ってはいけません。
花王の公式サイトにも、使い分けるように書かれています。
塩素系漂白剤は、漂白・除菌力が高い反面、使い方を誤ると思わぬ失敗や事故を招くことがありますので、注意表示をよく読んでから使うことが大切です。そのため、衣料用のハイターと台所用のキッチンハイターには、それぞれの用途に応じた注意事項が表示されています。
(途中省略)
思わぬ失敗や事故を防ぐために、用途に合わせてきちんと使い分け、使用方法や注意事項を確かめてお使いいただくことをおすすめします。
引用:花王公式サイト
使いわけが必要な理由としては、用途によって注意事項が変わるためのようですね。
手軽に除菌ができるハイターですが、塩素系漂白剤は使い方を間違えると危険な液性でもあります。
一部ではキッチンハイターを衣類に使っても大丈夫だと言われていますが、用途に合ったハイターを使うようにしてください。
ハイターを使うときの注意点
ハイターは混ぜるな危険!のイメージが強いですが、実際になにと混ぜてはいけないか知っていますか?
大掃除のときなど、いろんな洗剤を使うときは要注意。
混ぜてはいけないものを確認しておきましょう。
- 酸性の洗剤(サンポールなど)
- 重曹
- お酢
- クエン酸
- 生ごみ
- アルコール
- 金属につけない(サビてしまうため)
- 皮膚や目に触れないようにする
- ハイターを使用したあとに酸性の液体などを使いたい場合は、多量の水で洗い流してから使う
ハイターの混ぜるな危険を、やってしまったら
混ぜるな危険を混ぜると、化学反応が起き猛毒な「塩素ガス」が発生します。
塩素ガスは、第一次世界大戦でドイツ軍が毒ガス兵器として使っていたほどの猛毒ガスです。
戦争で使われるような猛毒が、洗剤を混ぜるだけで出てしまうなんて恐ろしいですよね。
もし塩素ガスを吸い込んでしまうと、頭痛やめまい・吐き気などの症状が出てきます。
皮膚や目についた場合は、直ちに以下のようにしてください。
- 皮膚についてしまったときは、大量の水で洗い流す
- 目に入ってしまったら、流水で15分以上洗い流し眼科医に相談する
- 飲んでしまったら無理には吐かせずすぐに口をゆすぐ。
その後コップ1~2杯の水か牛乳を飲んで医師に相談する
使い方を間違えると、最悪の場合死んでしまうこともあります。
必ず近くに混ざるものがないか確認をしてから使用するようにしましょう。
ハイターの保管方法による劣化の注意点
ハイターは保管などの条件により濃度が低下していきます。
- 保管温度が高い
- 直射日光の当たる
- 一度薄めたものを保管した場合
一度薄めてしまうと、そこから濃度の低下が早くなります。
消毒の濃度が落ちてしまっては期待する効果が得られませんので、保管方法には気を付けましょう。
使用期限は記載されていませんが、一度開封したら1年を目安に使い切るといいですよ。
まとめ
- フローリングの消毒にはハイターを使うことができる。畳やじゅうたんには、熱を利用して消毒する
- ハイターをスプレー容器に詰め替えて使用すると、誤って吸い込む危険性がある
- ハイターの使用後は水拭きをしないと、床が変色したり腐食する可能性がある
- 変色した場合、ワックスを塗りなおすか色をつけることで解決する
- ハイターは衣類用、キッチンハイターはキッチン回りでつけ置きできるもの用、キッチン泡ハイターはつけ置きできないものに使用する
ハイターを使えば、フローリングの消毒は簡単におこなうことができます。
畳やじゅうたんは痛めてしまう恐れがあるので、緊急時以外はハイターを使用しないようにしましょう。
塩素系漂白剤は、消毒効果が高い分使い方を間違えると危険です。
正しく使用して、家の中のウイルスを退治しましょう!
消毒方法についてもっと詳しく知りたいかたは、こちらもご覧ください↓↓